岡田昭雄のブログ

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岡田昭雄・長野県千曲市長

◇若者が定住しやすい地域づくりを

 長野県千曲市(6万2200人)に今春、天皇皇后両陛下が私的旅行で訪れ、アンズの名所「あんずの里スケッチパーク」などを散策した。市は若者の流出率が高く、高齢化率も県平均より高い。岡田昭雄市長(おかだ・あきお=61)は、若者が移住・定住しやすくなるよう地域経済の活性化に力を入れる。

 今年度から企業立地推進室を設けたほか、企業誘致などのために、県東京事務所に職員1人を派遣。県職員とともに多数の企業を回り、若者が就職を希望するような会社の誘致を目指す。「千曲市は活断層もなく、年間降水量は少ないが豊かな水資源がある。交通の拠点で立地条件もよい。ベンチャー企業やIT企業などを誘致できれば」と意気込む。

 また、金融・経済のエキスパートとして活躍した民間企業出身者の登用を開始し、企業立地推進室長に就任してもらう。7月中に金融機関出身者1人を採用する予定で、「経験や人脈を生かし、企業誘致のほかにも既存産業の支援、受注関係の課題など解決できる人材を確保したい」と期待を寄せる。既存産業を育成し、特許申請や受注開拓などさまざまな事業をアドバイスする産業アドバイザーも増員した。

 平成の大合併で県内でいち早く合併した市は、9月に合併10周年を迎える。「昔と違い社会医療費などうなぎ上りに増え、税収はどんどん減っていく段階。スケールメリットを生かさなければやっていけない状況で、合併は当然して良かったと思う」と振り返る。合併を機に職員や議員を削減し、人件費など行政管理経費を抑えられた。合併記念事業も行い、企画やPR活動を民間業者に委託する。

 道州制については「みんな疑心暗鬼になっている。情報が少ないし、目的もはっきりしない。マスタープランがないままやれと言われているようだ」と政府の姿勢を批判し「国が統治機構をどう変えたいのか。誰のために何の目的のために行うのか、その指針を国家は示すべきだ」と指摘した。県や長野市も道州制導入に懐疑的な姿勢を示している。

 さらに市長は「『行政と市民のやくわり』を今後どうつくっていくのかが課題。NPOや市民団体に協力してもらいながら、住民のアイデアを生かした地域づくりを進めていかなければならない」と話す。「協働のまちづくり市民委員会」を今年立ち上げ、市民と行政の役割など話し合い、市民が地域で活躍できる仕組みづくりを進める。

 市は2015年春に開業予定の北陸新幹線の新駅誘致活動も行っている。「建設費が掛かるという声もあるが、新駅ができれば雇用や税収など増加し、市民の理解を得られると考えている」と強調。松本、安曇野、大町各市など周辺自治体に、新駅誘致を推進する「北陸新幹線新駅誘致期成同盟会」への参画を呼び掛けている。

 〔横顔〕元市職員で総務部長や参与を歴任した。座右の銘は温故知新。妻と母の3人暮らしで、趣味はカラオケや読書に日曜大工。

 〔市の自慢〕プロバスケットボールのbjリーグに所属する信州ブレイブウォリアーズのホームタウン。2011年に創設された。

〔長野県千曲市ホームページ〕