◎白山の麓のキャンプ場を2泊予約して、一日で白山を往復するというスタイルの山行である。8月は山が混みあう時期、行った先、満員で動きが取れないなんてことになっても困る、車の駐車場所、オレの寝る場所、そんなこんなを確保しておかないと情けないことになる。平瀬道から登ると決めたが、登山口付近での勝手なテントは禁止しますと注意書きがある。探して、さくら街道白川郷ひらせ温泉キャンプサイトを予約した、4人で8000円である。「食料も 買っておくよ」なんて言ってしまって、前日は何度も買い物に走り、「食担はオレには あわないね」とつくずく反省。一日目は牛肉と白ネギを好き焼き風に煮るということで決め、二日目はスパゲティにタレをかけるということで決め買い物に走った。

◎真鍋、町井、三宅、岡村の4人。三宅さんが7時に我が家に来て車を置き、岡村車で出発、関目で真鍋さんを乗せ、難波で町井さんを乗せ、湊町ICで阪神高速、東大阪で近畿道、門真で第二京阪、京滋バイパス、瀬田で名神高速、一宮で東海北陸道、荘川ICで降り、平瀬登山口に向かうという行程である。このややこしい高速のはしごは何度も口で反復して覚え込んだという笑い話。通行料の計算もこれまたややこしい。

◎日々の異常な暑さに身体がまいっている、夏バテなど知らなかったオレだけれど、今年はきつい、「白山も 室堂あたり 台地のあたりの 散策かな」と決めていた。

◎一日目は移動日、大阪から岐阜の白川あたりへ向かう。ひるがの高原で昼食:カツカレー1000円を喰ったが、「えええ 暑い熱い」標高1000Mぐらいのここも陽差しがじりじり大阪とさほど変わらない。すぐの荘川ICで降り、足りないものをちょっと買おうと、店を探した。「すぐだよ なんでも売ってるよ」「田舎のすぐは 遠いね この10分は 歩きゃ 1時間で来れないよ」郡上の街まで走った。そこからキャンプ場まで北に向かって、白川、砺波方面に向かいこれまたどんどん走った。キャンプ場に着き2泊4張4人で8000円を払った。「ここがいい いやいやあそこがいい」盆明けの今日はほとんど人がいない。川のそばの大きな樹が何本もあるところで荷を下ろしテントを張った。標高500Mのここは同じく熱い。海水パンツを持っていたので、横の河の水の中に座り冷たい水を身体にかけたのはいたく気持ちがいい。

◎明日は早朝、暗いうちに出発なので登山口を見ておきたいと、平瀬登山口まで車を走らせた。すぐそばに“三方崩山:さんほうくずれ山:大正時代の地震で3か所が崩れたのか、白山に住んでいた天狗の爪痕という伝説も”その登山口がある。細い道を20分ほど白山方向に向かった、盆の最後の日の夕方、降りてきた人たちの帰る車と何台もすれ違った。登山口を確認し、「どうせなら ここで 浸かろう」と皆さん露天風呂に入られた。20年も前かここで車中泊した時に不思議な滝を見たことがあるがと探したがない、「何かまちがえているのでは」と不思議に思っていたが、帰ってサイトを見ると少し離れた場所にその滝はあった。

◎笑い話:オレの車、去年11年前の中古車を60万円で買った。ガソリン車なのでクーラーを入れるとガソリンの消費量がすごい、かつてのアコードなみにガソリンが減っていく。それはいいのだが車の開け閉めの話。ずっと、キーに付いているボタンを押して開け閉めをしていた。「開ける時は ドア取っ手を触ると 自然と開くことが できるよ」「へええ そうなんだ」とその方法で開けていたが、閉める時は相変わらずキーのボタンを押していた。「いちいち キーを取り出し 閉めなければ なにか方法あるのでは」とうっすら思いながらもキーを取り出しボタンを押していた。「車を閉める時は 取っ手の ここを 押すの」「えええ へえ~」なんと、「車の 取っ手に付いているボタンを 押すと 車のドアーは ロックするのだ」と感激である。ただ最後に大変なことをしてしまった。二日目テントから起き上がって、身体がだるい、疲れ切っている、睡眠不足と昨夜の酒、ぼお~としていた。いざ出発という時にハンドルを切ってガリガリ音に慌て車を止めたが、左側に大きなコンクリートがあった。降りてみると大きなへこみ、痛恨の極み、おおいに残念、情けない。

◎登山口の下見が終わり、さあ帰ろうと5分ほど走らせたところで、「あ」と奇声、「スマホを忘れた 風呂だ」という。慌て引き返しよくよく探してみると、お店にスマホが届けられていた。風呂代の500円はカンカンに入れてくれと書いてあったので、100円じゃなくちゃんと500円入れた、そのご利益だとおおいにご満悦。5時半にテント場に帰り、「さあ ビール」と乾杯をして夕飯を喰った。