◎梅雨の晴れ間、明日だ、ということで山に行くことが決まった。天気予報も傘マークから晴れマークに変わってきた。朝の6時31分茨木発の阪急電車に、電車は走り出したが山崎あたりから大雨が降ってきた。一番前の車両に乗っていると、運転席のワイパーが回転している。予報通りなら登山口に着くころに快晴のはずだがこの時期予報もコロコロ変わる。降りませんように、曇りでもいいからとは晴れますようにと祈るばかりだ

◎バスで行くよと知らせが入り調べると、昔は京阪三条から出ていたバスが今は出町柳駅から出発する。1時間ほど乗り、坊村を過ぎ朽木栃生で下車した。運賃は1400円である。栃生から,釣瓶岳、細川越、武奈ヶ岳、北比良峠、イン谷口、比良駅のコースである。

◎前に、来た時は同じコースを上に上がり、蛇谷ヶ峰に行ったコースと、釣瓶岳から葛川の方に降ったコースがあった。その2回とも、朽木栃生バス停前に車を置きぐるり一周した。

◎朽木栃生:とちゅう 伊香立:いかだて:の途中と区別するために、朽木栃生というそうだ。漢字が違えど、同じ音の地名が近所にあるのはめずらしい。

◎9:00歩き始める。バスは満員状態で2台来て全員座れた。坊村で殆んどが降りオレは前の車両に乗り移り、真鍋・山岡の両さんと合流した。バス停を降りると、「おお 来たことがある場所」と記憶が蘇り、すたすた登山口に歩き出した。バス停から30Mほどバックしたところに登山届の箱が据え付けられていた。

◎30分ほど登った。予報ではお陽さまマークだったが空はグレーで地面はビショリ濡れている。「ヒルに気を付けよう」と言葉が聞こえズボンを見ると2センチほどの奴が5匹ほどズボンを這いあがってきている。慌て新品の帽子で払ったが、指にも絡みついている。2時間ほど上のあたりにもヒルがいたが払いのけた。それでも密かにどこかに潜り込んでいないかと戦々恐々だったが、帰って風呂に入り無事を確認。

◎コメカイ道というらしい。山の人々が琵琶湖のそばで採れる米を買いに行った山道なのかな。エンヤコラ、今にも降りそうな空、ヒルを払いつつ、どっこいしょ。凍らせたゼリーを立ったままで喰った。自然林の中は広葉樹と針葉樹がみどりを広げている。太い幹が剥がされた樹が数本、熊君いるんだね。

◎尾根道に出た。イクワタ峠の標識、左に行くと蛇谷ヶ峰、反射板が見えないが、こんもり霞んで見えるのが蛇谷だろう。右に行くと釣瓶岳、ここから尾根道だ。登山口から尾根道まで2時間ちょっと、尾根道を武奈ヶ岳

 までが、2時間ちょっとのコースだ。

◎尾根道歩きは景色がいい、登っては下り、下ってはまた登り、うしろを振り返ればポコリンポコリン草原の様な山肌、前には大きな岩がある、向こうに見えるのが目的の武奈ヶ岳。

◎1:00武奈ヶ岳にやって来た。山頂は朝2台のバスに乗っていた方がたでいっぱい、我々は手前で休憩した。飯は尾根道で喰った。オレは玄米飯に梅干し、玉ねぎベーコンを炒めおかずにして持ってきた。寒い冬は、コンビニおにぎりとカップヌードル弁当も美味い。

◎お気に入りのコヤマノ岳も葉が生い茂りブナの美しさが見られない。2時頃に湿原に下りてきた。地面にまっ黒のイモリ君がひょこひょこ。つまみあげ腹を見ると鮮やかなエンジ色、この色調はすごい、池の中でこの色が舞う姿はいいんじゃないのかね。インタニ口からバスだと思っていたが、「今日はバスが運行していない」ということを聞いた。朝、出町柳から来たバスも運行は休みの日だけ、比良とイン谷口をむすぶバスも休みの日だけだけれど‥と思っていたら、バス道が土砂崩れで崩落したようだ。

◎ネットの記事:土砂崩れの崩落現場、重機が入り明日には通れそうな勢い。もうひとつ、金糞峠も崩壊進行中らしい。通り過ぎて数分、大きな岩が落ちる音が聞こえた、と書いている。オレ達、通らなくてよかったね。

◎イン谷口まで来たが、車が一台も止まっていない。今日、ここを計画してきた人も多かっただろうね。大雨の時期山間の道は土砂崩れがこわい。まもなく駅、電車がもうすぐ着く、少し待っただけでうまく乗れた。ビールを持っている、ということで一本いただいた。疲れた身体にしみわたり、その美味さをかみしめた。

◎8時間40分、14キロの山行でした。スマホ君は、たった14キロを時間かけて、もっと早く歩けと落第点。7時半ごろに帰り着き、風呂、飯でした。