お疲れさまですほっこり

月曜日に久留米市美術館で開催中の、
「ちくごist 深よみ 古賀春江」に行ってきました!!

 

 

大正から昭和初期にかけての変動の時代を駆け抜けた古賀春江。

 

(古賀春江 1895年6月18日 - 1933年9月10日)

 

我が輩が初めて古賀の作品と出逢ったのは、10年前にここ久留米で行われた「二科展」

 

この「素朴な月夜」という作品に目が止まり、「古賀春江」という画家を知りました。

 

(「素朴な月夜」 油彩 1929年)

 

 

日本のシュールレアリズムの先頭を切って走った画家の全貌とは?

 

 

久留米市の浄土宗寺院・善福寺に生まれ。

しかし、病弱で内省的だった古賀は、僧侶への道に進まず、親の反対を押し切って17歳で画家を志しました。

 

まずは水彩画家としてスタート。


理由は、明治末より水彩画ブームだったのと、病弱だったため油彩画より小さな画面に表現ができる水彩画を選んだそう。

(「好江夫人像」 水彩)


水彩画特有の魅力。

 

あいまいな境界線。
光や風の表現までも意識してたんだそう。


(「庭」 水彩)

 


(「柳川風景」 水彩 1914年)

水彩画の特性を生かしきった、水彩画の到達点的作品「竹藪」。



(「竹藪」 水彩 1920年)


1918年頃から水彩画に限界を感じ油彩画も描くようになる。
やがて現実風景に飽き、内面性を描くことを望むようになった。



(「無題」 油彩 1921年頃)

 

 

娘の死産の体験を得て創作した「埋葬」が二科展で受賞し一躍注目を浴びた。



(「埋葬」 水彩 1922年)

この作品も二科受賞作品。



(「二階より」 油彩 1922年)
 

1922年より、受賞を機に他の作品に刺激をうけ、若手作家達により結成された活動団体「アクション」に参加し、前衛画家として歩む。


(「中洲風景(夜)」 油彩1923年頃)


はじめは風景、人物など写実的作風からスタートしたが、ピカソやルネッサンス美術の模写もしていたため、しだいにキュビスム、シュルレアリスム風の作品を描くようになる。


(「曲彔につく」 油彩 1923年)
 


(「誕生」 油彩 1926年)


(「円筒形の画像」 水彩 1925年頃)

 

古賀の作品は時に優しさと可愛らしさも見え隠れします。

 


(「遊園地」 水彩 1926年)

 

シャガール風の作品も。

 


(「窓外風景」 水彩 1927年)

 


(「牛を焚く」 水彩 1927年)

 

クレーの模写に登場する人物、モティーフが登場している「窓」。
それぞれの窓が別世界がひろがっているよう。

 


(「窓」 油彩 1927年)


療養中の長崎で制作された「山の手風景」

この作品もクレーの作品を参考にした。


(「山ノ手風景」 油彩 1928年)

 

 

だが、1929年9月以降古賀は病気がちになり、

手が震えて細い線を描く時などは、上手く描けず困っていたことがあったんだそう。

 

でも、その後も数々の作品を制作。

 


精神障害者の描いた絵に興味を持ち、ドイツの精神病者の絵画を参考にした作品。

 


(「涯しなき逃避」 油彩 1930年)

 


(「厳しき伝統」 油彩 1931年)


コラージュによる作品も。



(「現実線を切る主智的表情」 油彩 1931年)

 

銃を持つ女性は馬が現実線を越える瞬間を狙っているのだろうか?



(「散歩」 水彩 1932年頃)


珍しく写生にもとずく油彩。



(「孔雀」 油彩 1932年)

 

日比谷公園に通ったそう。
写生にもとずくものの、不思議な空間が演出されてる。

 

1932年3月以降、病状はかなり悪化。

強度の神経痛に冒され体が衰え出し、1933年5月14日発病。

 

だが、病身にて遺作「サーカスの景」を仕上げる。

そして9月10日、38歳で永眠。



(遺作「サーカスの景」 油彩 1933年)

 

 

古賀の絵画は、時にシュルレアリスムだったり、時にメルヘンチックだったりと見るたびに迷路に入り込んだような不思議な世界へと導かれます。

 

だからこそ、古賀の絵は100年を経た今も、想像力に静かに語りかけてくるのかもしれません。

 

もっと長く生きていたら、どのような個性を確立したのかな?

 

そんな事を考えながら作品を眺めていました。

 

日本のシュルレアリスムの先駆け。

 

古賀春江の素顔が垣間見れた気がしました。

 

でわでわパー

 

 

 

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