お疲れさまです
前回の続きです
いよいよメインの超大作に向かいます
でも、その前に…
コチラは２００８年に製作された前作｢予兆｣
この作品は、氷の中から新しい文明、より発展したものが生まれてくるというポジティブな作品ですが、
３年後の２０１１年、
東北大震災の影響から、この絵は街を飲み込む津波のように見えてき、
世間から｢観たくない｣という声があがったそうです。
そして池田サンは自分の作品が、違った形で人々に伝わった事に苦悩し、
描く事を辞めて復興の支援活動に行こうと思ったそうです。
でも、｢アーティストにはアーティストとしての、やるべき事がある｣
と絵の師匠に助言され、
偶然とは言え、自分が作った事には変わりはないという、社会的責任と向き合い、
ある作品の製作に取りかかかりました。
場所はアメリカ、チェイゼン美術館。
この一室で、製作光景を一般公開し、
美術館の館長、そして家族に支えられながら、
描き続ける事、３年３カ月。
完成した作品がこちら。
(｢誕生｣ ２０１３-２０１６年 ３００×４００)
瓦礫の上に巨木が立ち、希望や再生を表す満開の花の中で、新たな命が誕生する。
復興、再生の祈りを込め｢誕生｣と名付けられました。
この絵が完成したとき、涙が溢れ出したそう。
｢予兆｣が与えた苦悩。そして親友の死、子供の誕生、自身の利き腕の怪我…
全て製作期間である３年間の中で起こった出来事。
言葉にならない全ての思いが溢れ出したんだなと思いました。
１日１０ｃｍ四方という途方もない毎日を過ごす日々。
全ての作品から、
｢どんな困難にも立ち向かえる｣
というメッセージが込められてるような気がします！
ウァーーーッ
本当に観れて良かった
ただの｢精密さ｣だけでは終われない
池田学のイマジネーションワールド
我が輩の視野をメチャクチャ広げてくれた、
最高に有意義な世界でした
でわでわ
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