第426回さいたま三愛病院糾弾ブログ/番外編・「江戸時代のタモリ節」を『東海道中膝栗毛』で見付けて喜んで文字起こしする巻

今日は(タイトルにした如く)、『東海道中膝栗毛』二編上にある「江戸時代のタモリ節」ともいうべきくだりを文字起こししてオヒラキです。なお其の際の底本を(大変よくできた)中村幸彦の「新編日本古典文学全集」81(小学館・108頁6~9行目)にしました。なおまた、(此の『東海道中膝栗毛』は出版形態が複雑なので)国会と早稲田の膝栗毛でヒットした3件にとりあえずリンクを貼り(※つまり両館とも全部をチェックしたというのではありませずたまたまヒットしたのを選んだだけです)、方々、参考画像としても添付しておきます。画像1は明治の木版、画像2は江戸時代です。

ー(以下「新編日本古典文学全集」81・108頁6~9行目引用)。
観音経「妙法蓮華経普門品第始終忽多闇、世間子息大分遊興毎晩三味線、音曲滅多無正、夜前大食翌日頭痛八百、羅利古灰、笑止千万、近辺医者早速御見舞、調合煎薬、呑多羅久多良腹張多心経チインチインはなのした空殿のこんりう(※=「建立」)。おこころざしをおたのん申ます。
ー(以上「新編日本古典文学全集」81・108頁6~9行目引用)。

ー(以下同文を「ルビ」付きで引用)。
観音経「妙法蓮華経(めうほうれんげきやう)普門品第始終忽多闇(ふもんぼんだいしじうごつたやみ)、世間子息(せけんしそく)大分遊興(だいぶんゆうけう)毎晩三味線(まいばんさみせん)、音曲滅多無正(おんぎよくめつたむしやう)、夜前大食(やぜんたいしよく)翌日頭痛八百(よくじつづつうはつぴやく)、羅利古灰(らりこはい)、笑止千万(せうしせんばん)、近辺医者早速御見舞(きんぺんいしやさつそくおみまひ)、調合煎薬(てうがうせんやく)、呑多羅久多良(のんだらくたら)腹張多心経(はらはつたしんぎやう)チインチインはなのした空殿のこんりう。おこころざしをおたのん申ます。
ー(以上「新編日本古典文学全集」81・108頁6~9行目引用)。

引用文中の「羅利古灰」について、中村幸彦先生の注には単に「めちゃくちゃのさま」とありますが(其の直後の「笑止千万」でも単に「気の毒さの甚だしいこと」と注があるだけですが)、少なくとも「成語」といっていい言葉には其の旨を記述しておいた方がいいのではと(不遜にも)思いました。なお今の世は便利になったもので、「らりこっぱい」でググルと、「らりこはい」・「乱離粉灰」・「羅離骨灰」・「羅利粉灰」とも書く、とたちどころに表示されます。便利になったもので、ため息が出ます。なおまた、今日の画像1は、『東海道中膝栗毛』二編上(国会図書館デジタル化資料・第38~39コマ 全44コマ)で右頁の最後の行からが(真ん中あたりに「観音経」とありますが)上記引用文です。画像2は(早稲田古典籍DB・第39~41コマ /全44コマ)で、のちに「九九」について述べるときに説明します。なお以下のリンク先が(結構が整ったあとのものではなく)「最初の版」なのかも知れません(※確認していっている訳ではありません)。(国会図書館デジタル化資料第37~39コマ /全44コマ)。

「四カ国麻雀」でググルと、第一番目に表示されるのが「ユーチューブ 」のタモリの『四カ国麻雀』、残念ながら、始めて聞いた時のビックリ感はありませんでした(※リンク先に跳べば他の動画が見られるようです)。そういえば、タモリより少し前の人で、同じようなことをやった人がいる筈で、ためしにウィキペディアの「藤村俊二 」項目を見ても、其のような「芸」についての記述がありませんでした。誰だったかなあ?と例の如く記憶喪失におののいています。今日は一日中外にいて、高裁に提出する「証拠説明書」を1行も書けずトホホで、オマケに、添付の画像も1頁ごとに分割出来ずに見開きで提示して(読みにくいかも知れず)申し訳ありません。也

平成26年1月7日00時10分

さいたま三愛病院を糾弾する
コードネーム0213231
(追うに意味ありto三愛)