晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜 -177ページ目

晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

もう先週のことですが、今年のエミー賞のドラマシリーズ部門で、作品賞・主演男優賞・主演女優賞など18部門を受賞したドラマ「SHOGUN将軍」が映画館で期間限定上映されるというので、観に行ってきました。

 

 

本来ならこのドラマは、ディズニープラスの独占配信なので、サブスク契約をしないと観られないものです。それが第1話と第2話だけとはいえ、映画館の大スクリーンで観ることができるので、貴重な機会でした。

 

ストーリー(映画.comより)

天下を治めていた太閤亡き後、世継ぎの八重千代が元服するまでの政治を任された「五大老」のひとりである戦国武将の吉井虎永は、覇権を狙うほかの五大老たちと対立し、包囲網を徐々に狭められていた。

そんなある日、イギリス人の航海士ジョン・ブラックソーン(按針)が虎永の領地へ漂着する。虎永は、家臣である戸田文太郎の妻で、キリスト教を信仰して語学にも堪能な戸田鞠子に按針の通訳を命じる。

按針と鞠子の間には次第に絆が生まれていき、按針を利用して窮地を脱した虎永は、按針を侍の地位に取り立てることにするが……。

 

🎬 🎬 🎬 🎬 🎬 🎬 🎬 🎬 🎬 

 

虎永役(徳川家康がモデル)の真田広之は「たそがれ清兵衛」や「ラスト・サムライ」の頃から注目していて、いずれは日本を代表する時代劇俳優になると思っていました。ところがいつのまにか日本の映画界から姿を消して、ハリウッドでのドラマや映画で実績を重ねていたようです。

 

その真田が満を辞してプロデューサーの一人として加わり、時代考証はもちろん、建物の雰囲気やセット、武家社会の衣装や所作などを綿密にスタッフと打ち合わせ、自ら主演して完成させたのがこのドラマでした。

 

原作は有名なアメリカのジェームズ・クラベルのベストセラー小説です。過去にアメリカで実写ドラマ化されましたが、時代劇を知っている日本人には奇妙に映る描写もあったようです。

 

真田は日本人キャストや東映太秦などの時代劇スタッフをアメリカに呼び寄せて、日本人が見ても違和感のない壮大な時代劇を作ろうとしたようです。もちろん大半はハリウッドのスタッフなので、ハリウッドの制作流儀も踏まえて、時間と金をかけて制作に臨みました。

 

全10話の内の一部だけでしたが、今回見た感想としてはよく出来ていて見応えがありました。中心人物をほとんど日本の俳優が演じているので、日本の時代劇となんら変わりません。特に浅野忠信と西岡徳馬の快演がすばらしい。

 

(元は小説ですが)脚本がよく出来ていますね。秀吉亡き後の戦国時代の主導権争いと並行して、当時の世界で覇権争いをしていたスペインとポルトガルの抗争を絡ませるというプロットはなかなか面白かった。

 

真田をはじめ日本の俳優陣はもちろんですが、物語で重要な役目となるクリスチャンで通訳を務めた戸田鞠子役(細川ガラシャがモデル)のアンナ・サワイの演技が光ります。何でもアメリカではそこそこ人気のある女優さんだとか。

 

ちょっと違和感を感じたのが二点。

嵐に翻弄される船や大坂城の石垣がちょっとチャチに見えたのが残念。

日本語は日本語で話されていたのに、スペイン語やポルトガル語が英語だったのが??

(アメリカでは字幕より吹替上映が多いのでこの形になった?)

 

それでもさすがハリウッドと思わせるVFXの映像とスケール感。照明やカメラアングルも日本の時代劇とは違った捉え方で、新鮮でした。

 

映画館での上映はこれだけで、あとはディズニープラスに入って観てくださいという戦略かもしれませんね。でも今のところ入会するつもりはありませんけど。