韓国の人気ガールズグループ・KARAのメンバーであり、日本でもソロアーティストとして、俳優として活躍していた知英(ジヨン)さん。日本のドラマや映画で流暢な日本語を披露していたことも記憶に新しいが、昨年末より日本での活動を再開したこともあり、最近また日本語の勉強を再開しているという。
日本語の勉強を始めた当時を振り返って、習得するのに一番効果が高かったと感じていることは、日本のドラマや映画を見ることだったと語る知英さんだが、今回は逆にもっとも苦労したことを教えてもらった。
一番難しかったのはイントネーション
知英さんが日本語を習得するうえで一番“大きな壁”だと感じたのは、漢字でもない、敬語でもない。意外にも、知英さんのトークを聞いていて「全く違和感なし」と感じている「イントネーション」だったという。
「 とにかく日本語のイントネーションが難しかったです。 これは単語の意味などと違って、まわりのスタッフさんたちに『どういうイントネーションで言うんですか?』と聞いても、『うーん……』と答えがなかなか返ってこないんです。皆さんにとっては生まれたときから自然に話している言葉なので、意識したことがなかったみたいで。
だから、 音の上がる・下がるを解説しているテキストを見ながら、何度も繰り返し練習しました。 あと、私はラジオ番組を持っていたので、何度も台本を読むなど、とにかくあらゆることをやっていました」
韓国語にはない日本語の発音がある
加えて、日本語には韓国語にはない音があるのだという。それもイントネーション習得に苦労をした理由のひとつだったそう。
「 日本語の“Z”の発音って韓国語にはないんです。 これは英語の“Z”の音とも違うので、 最初は“ざじずぜぞ”がうまく言えなくて、何度も何度も練習しました。 日本の皆さんは意識せずに発していると思うのですが、この音は、舌をほんの少しだけ上あごに当てて出しているんです。でもちょっと舌の動かし方が違うと、他の音になってしまうから、その違いも練習して。本当に難しいです……。
実を言うと、私の名前のジヨンも、皆さんが発音しているジヨンとはちょっと違うんです(笑)。この違いを説明するのはすごく難しくて長くなりそうなので、今回は省きますね」
東北弁を喋るキャラクターを演じたことも
知英さんがすごいのは、それだけイントネーションのハンディがありながら、日本で俳優活動を積極的にしていたことだ。それも演じていたのは韓国人役ではなく、ほとんどがネイティブの日本人役だった。
「イントネーションを守りながら、感情も込めてセリフを言わなければなりませんから、それはそれは大変でした。だからまずは感情を入れずにイントネーションを完璧に覚えて、そこからようやく演技を意識する、という感じでした。
以前、『オーファン・ブラック~七つの遺伝子~』(2017年)というドラマの主演をやらせていただいたときに、一人七役というお芝居に挑戦したことがあるんです。韓国人や日本人というだけでなく、大阪弁や東北弁を話すキャラクターも演じ分けなければいけなくて。標準語のイントネーションですら苦労していたのに(苦笑)!
でも、やるしかないですから、東北出身の方のイントネーションを録音して、それをひたすら聞いて聞いて聞いて……覚えました。関西弁も大変だったんですけど、少し使えるようになったのが嬉しくて。今でもたまにメールの文章で、『●●やねん』などと使って楽しんでいます」
“音”がかわいい韓国語のフレーズ
ついつい話が弾み、取材中に話が本題からそれることがあったのだが、その中で、“音”が面白い韓国語についてもいくつか教えてもらった。
「ご飯を食べるときの言葉に、音がかわいいフレーズがあります。たとえば、バクバク食べているときは 『ンゴッンゴッ』 。よく噛んで食べているときは 『オムルオムル』 。普通に美味しく食べていることを伝えたいときは 『ニャムニャム』 。これは赤ちゃんに対してもよく使う韓国語の表現です。
韓国でご飯を食べることがあったら、ぜひ使ってみてください。韓国語にも日本語にない音がありますから、口に出してどんどん言ってみることは大事だと思います。もし韓国語を勉強されている方がいらっしゃったら、参考にしてみてください」
知英さんのこれまでのインタビューはこちら!
#1_前編【 日本での活動再開を発表! KARA・知英(ジヨン)が語る、再始動への思い 】
#1_後編【 日本での再始動を発表したKARA・知英(ジヨン)が明かす、事務所トラブルの真相 】
#2_前編【 15歳、初のオーディションで…知英(ジヨン)が語るKARAでのデビューと当時の葛藤 】
#2_後編【 「あんな機会はもう二度とないかも」知英(ジヨン)が語る、KARA“奇跡のステージ”の背景 】
#3_前編【 韓国から再上陸! KARA・知英(ジヨン)が日本語を流暢に話せるようになった理由 】
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#8_前編【「最高の日本語教材」KARA知英がキムタクドラマで気づいた「セリフのニュアンスの違い」】
知英(ジヨン/Jiyoung)
1994年1月18日生まれ。韓国出身。2008年、韓国にてKARAのメンバーとしてアーティスト活動をスタートさせる。2014年夏より、日本で俳優としての活動を開始。ドラマ『地獄先生ぬ~べ~』『ヒガンバナ~警視庁捜査七課』『連続ドラマW そして、生きる』、映画『暗殺教室 卒業編』『片想いスパイラル』、ミュージカル『スウィート・チャリティ』などの作品に出演。ソロアーティスト・JY としても活動。
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撮影/水野昭子 ヘアメイク/美樹(ThreePEACE) スタイリスト/CHAERAN KANG 取材・文/山本奈緒子
オーファンブラックでの知英の東北弁での演技
本当にすばらしかった
知英 自身も東北弁使うのに苦労したと言ってますが
大変な努力が必要です
7月にKARASIA6でまた知英の日本語を聞けるのが
とても楽しみです


