先日ネットで見かけた、海外のYouTube。

そこには一人の男の子がスーパーで
商品棚から商品を次々に落としていく。
 
それを好奇の目で見る婦人。
男の子のお母さんが駆け寄り、男の子を抱擁しながらその婦人をジッと見返す…
 
といったもの。
その男の子は自閉症との事。

分かる分かる〜
あかん事やと分かっていても、発達障害があると、なかなかブレーキかける事が出来ないやね。

ほんと自閉症あるあるやし、障害がある子なんです!って訴えたいのも分かりますが、
お母さん……
そんな顔するのはどうなのかな?
 
自閉症だから仕方がない
のはごもっともなのですが、人様を不愉快にさせる行為をしてしまったのなら、すみませんの一言ぐらい言うのが大人なのでは?
 
そこは障害のあるなし、関係ないと思うのですが…
同じ立場でも、まぁ色んな考え方とか対応があるものだな、と勉強になりました。
 
 
先日、息子に何か習い事をさせようかと思い、
精神手帳所持者が使用可能な施設の冊子を見てみると、スポーツクラブの幼児クラスにリトミックが。
 
園でも毎回楽しみにしているそうなので、
良さそうだなと思って問い合わせをしたのですが、発達障害があって…
と言うと、

電話口のお姉さん、明らさまに声のトーンが下がりました。
 
そして受け入れはOKだけど、保護者付き添いのチャレンジコースであれば、と。
チャレンジコースという名の所謂
「障害児コース」ですよね。
 
うん、大丈夫、大丈夫…
 
発達障害というものが広く知れ渡ったとしても
全ての人が理解し受容するかどうかは
また別の話なんです。
 
そういう、世の中なんです。

 
今日は七五三でしたね。
着物を着て写真を撮って、お参りに行って…
 
そういう「一般的」な事が、自閉症の息子にとっては「ハイレベル」なわけ。
写真はOK。
新しい服を着るのも大好きだから。
 
だけどそこからお参りに行くとか、また帰ってきて着替えるとか、その後さらに食事に行くとか。
パニックにはならずとも、不慣れな事をしてストレスが相当なものだと考えられるのです。
 
夫が息子を連れて義実家に行った時、七五三とお誕生日のお祝いを頂き、後日お礼の電話を入れたのですが、
 
その時に上記の事情を説明し、簡単に済ませたい事を伝えても、義母はなかなか理解出来ないようでした。
 
そして言われた言葉。
「そんなに気にせんでええよ。昔はそんな子おったよ」
 
はい、でました。
「昔おった、そんな子」
その子がもし発達障害だったとしたら、その子の困難や苦悩が想像出来るのですか?という話。
 
義母がそういうのも、気持ちは分かります。
子供が大好きな義母が、育児ノイローゼになる程までの多動児だった旦那。
それが今は「普通の人」なのだから。
 
子供の頃の旦那は、確かに今なら発達障害グレーになるのかもしれない。
でもグレーは黒ではない。

義母は気付いていない、旦那と息子の違いに。
 
でもそれも仕方のない事。
去年お誘いした発表会も今年の運動会も、
どこにいるのか分からないぐらい、息子は周りに同化していたのだから。

息子は以前とは比べ物にならないぐらい
集団には馴染めるようになっている。
障害自体も重いものではないと思う。

だからといって
「大丈夫」なわけではない。
「普通になる」事もない。

当たり前の事が、出来ない時がある。
だから「障害」
だから「診断名」なんてのが付くのです。

見た目では分からない、理解もされにくい。
軽度には軽度ゆえの困難が、これからも続いていくのだな…
そう感じる、最近の出来事でした。
 
 
ボヤキを読んで下さり、ありがとうございましたm(_ _)m

 


にほんブログ村