本日は、以前ショッピングモールで働いていた時のお話です。

私の担当の1つに
「迷子を預かる」
という仕事があったのですが、
かなり大型の店舗であった為、1日に幾度となく親御さんとはぐれてしまったお子さんを預かりました。

だいたいほとんどお子さんは最初連れて来られた時は大泣きして名前も言えない状態で。
そりゃそうですよね、
だって、お母さんがいなくなるって、大変な事ですから。

そして母親が慌てて迎えに来た時にも、また安堵の大泣き。
私はこれが普通だと思うのです。
こういうお子さんが再び迷子センターに来る事は、まずありませんでした。

ところが中には全く動じる事もなく、
平然と玩具で遊び出したり、母親が来てもノーリアクションで帰って行く子もいたり。

更に驚く事に、1日に何度も迷子になる子もいました。
親の方も、お前またか~みたいな感じで。


そんな中でも、とても印象強かった親子が。
幼稚園年中か年長?ぐらいの男の子だったのですが、何も喋らない、動きまわる、パソコンをガチャガチャ、そしてその場から出て行こうとする。

(今思えば、2歳頃のうちの息子にソックリ…)

とにかく目が離せない、といった感じで、他のスタッフと常に数人で見張るような状態で、母親を待つ事に。

そしたら暫くして迎えに来たのですが、その後また勝手にいなくなってしまったのか、一人でいる所を警備員さんに発見されて迷子センターへ。

男の子を見ると、服が濡れていたのです。
すぐ近くに川があるので、そこで遊んでいたいたのかな、と。

再び迎えに来た母親。
焦る事もなく、服の濡れた息子を見て驚く事もなく。
携帯いじりながら、他の兄妹と共に去って行きました。

見知らぬ方に大変失礼ではありますが、
もう少し危機感を持って下さい、と言いたかった。
知らないのでしょうか、
川がどれ程危険な場所なのか。


実はうちの旦那も幼かった頃、
それはそれは超絶の多動児で、

1歳代の時には家から抜け出し、近所のスーパーの玩具売場で遊んでいたり、
2歳代では義母が夜間に旦那を抱えて病院へ駆け込む程の火傷を2回も。

更に3歳代では一人で電車に乗り込み、数軒先の駅で保護される。
もちろん普段から迷子常習で、この時も常備させていたという迷子札のおかげで連絡がきて、事無きを得た状態。

こんな話を息子が生まれる何年も前から、
耳にタコが出来るくらい聞かされていて。
「この子(旦那)がガサやったから、私がいつも怒られてたわ~」と。

えっ、当たり前でしょ?

確かに超絶多動息子と、すぐ下の娘を抱えての二人育児は困難を極めたようで、
育児ノイローゼになり実家に帰っていたとも言っていて大変だった事は分かりますが、

2歳や3歳の子供に責任はないですよ。

そんな義母の話を思い出し、
旦那も迷子になってもやはり平気なタイプだったようですが、
迷子になっても平気というのがまずおかしい事に気付いて欲しいし、

「いつもいつも迷子になって~!」
なんて子供に小言を言いながら帰る親御さんには

いつもいつも迷子になるなら、迷子にならないように、しっかり見てて下さい。
幼い子供の命を守るのは親の責任ですよ!!

と声を大にして言いたい。


偉そうに書いてしまいましたが、結局のところ、悲しい事件や事故が少しでも防げたら…
という思いを込めて、書かせて頂きました。

本日も読んで頂き、ありがとうございました。




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