11月14日は世界糖尿病DAYでした。
糖尿病は自覚症状が出にくい病気…。糖尿病の怖さを知ってもらおうといろいろな糖尿病に関するイベントが行われ、全国各地の建築物がブルーにライトアップされます。東京タワー、レインボーブリッジ、鎌倉の大仏などなど。
ブルーに染まった東京タワーを見に行きたかたったのですが、今年は旅行で帰りが遅くなってしまい行けませんでした…残念。

糖尿病。いまだに私はこの病名が嫌い。
ずーっと尿に糖が出ているわけでもないのに。
書くのも言うのも嫌なので、いつもはIDDMか1型と言ってます。
息子が発症する前から2型糖尿病の患者さんを見ていて、血糖測定やインスリン注射、毎日何度も身体に針を刺すなんて、嫌な病気だなって思ってました。
息子が1型糖尿病になり、更に日々の血糖コントロールの大変さも痛感しました。
(特に1型は膵臓のβ細胞が破壊されインスリンが出なくなるので、インスリンの効きが悪くなる2型に比べて血糖値の変動が激しく、コントロールが難しい。)

息子が発症してから、周囲の糖尿病に対するイメージから傷つくことが何度かありました。
「まだ小さいのに可哀想」…1型は赤ちゃんでも発症します。
「美味しい物いっばい食べたの?」…1型は自己免疫疾患と言われてます。
「甘いもの食べられないんでしょ」「食事制限はあるんでしょ」…インスリンを打てば何でも制限なく食べれます。普通の子と全く変わらない生活が送れます。
「うちのおばあちゃんと一緒」…1型と2型は発症の仕組みが全然違う。
世間では糖尿病=2型=生活習慣病、不摂生のイメージが強く、ただでさえ1型糖尿病になり辛いのに、病名だけでどうしてこんなに嫌な想いをしなくてはいけないんだろう…と思うことがありました。

2型糖尿病だって、決して不摂生からなる病気ではありません。
遺伝で若くしてなる方もいるし、痩せている人だってなる。
2型は特に初期症状がない分、糖尿病に気がついた時には合併症が出ていた。合併症に苦しむ患者さんも見てきました。
贅沢病、自業自得なんて言葉では絶対にくくれないと思います。
糖尿病ってとってもメジャーで身近な病気だけど、誤った知識・偏見を持たれている病気だなと感じています。

世界糖尿病DAY…息子が昨年発症するまでは、こんな日があるなんて私も知りませんでした。看護師なので多少の知識はあったけど、私だって誤った知識をいっぱい持っていました。
インスリン注射の単位は医師の指示の通りやっているだけ、血糖測定の値がその患者さんにどんな意味を持つのかまで深く考えずに行ってました。今は日々どのインスリンにしよう、何単位にしよう、血糖が今後どうなるかを予測しながらやっていて、初めて血糖コントロールの意味が分かったような気がしています。

こういう日を通じて1人でも多くの人に、糖尿病とはどんな病気なのか、糖尿病には2つのタイプがあることを知ってもらいたいです。
そして1型糖尿病の子ども達が偏見を持たれることなく堂々と生きていける世の中になって欲しいと願っています。
糖尿病DAYに思ったこと・感じたことを長々と書いてしまいました。
私の文章で不愉快に感じる方もいるかな…と思いつつも書いてみました。
脈絡のない文を最後まで読んでいただきありがとうございました。