長い長い夜が明け、朝10時にICUへ面会に行きました。

 

 

息子の顔を見れると思っていたのですが、その前に説明室へと通されました。

その時点で嫌な予感はしていたのですが…

 

 

しばらく説明室で待っていると、小児科の先生が厳しい表情で部屋へ入ってきました。

「循環器の先生達と話し合ったのですが、やはり心臓の状態は良くなっておらず

これ以上悪くならない元気なうちに、台の上に乗せてあげたほうが良いのではという判断になりました」

 

 

「台の上」つまり補助循環装置=ECMOの事です。

漢字は多分「台」だと思います。間違っていたらすみません。

 

 

「よろしいですか?」と一応確認してくださった先生ですが

お断りするという選択肢なんて無いです。

力なく「宜しくお願いします」としか言えない私でした。

 

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ECMOとは…

 

人工肺ポンプを用いた体外循環回路による治療をECMO(エクモ)と呼びます。
人工呼吸器管理や昇圧薬など、従来の治療では救命困難な重症呼吸不全や循環不全のうち、

可逆性と思われる病態に適応されます。

ECMOは呼吸と循環に対する究極の対症療法であり、根治療法ではありません。

従来の治療では直ちに絶命してしまうような重症呼吸・循環不全患者が、

自分の力で治癒・回復するまでの間、呼吸機能と循環機能を代替する治療法です。

 

http://fujita-accm.jp/medical_guide/ecmo

より勝手に引用させていただきました。すみません。

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ECMOが心臓の動きを代わりに負担する事で、その間に弱った心臓を休ませてあげる。

休ませている間に心臓を回復させる。

自力で回復する間、心臓代わりに動いてあげるよ、というのがECMOで

心臓を治療するものではない、という事のようです。

 

 

ECMOを付けるという事で、

首の動脈から24時間直接血圧を測る為の針を入れること、

右鼠蹊部の一番太い動脈からカテーテルを入れること

血栓が出来ないように薬剤や24時間監視体制で管理すること

静脈にも血を流し、循環が滞らないよう管理監視すること

 

 

たまたま血管外科の先生が手が空いているので、他の手術の合間に処置を行うこと

(合間に処置してくれるって、先生はすごいですね…)

2時間ほどかかるということ、

一週間装置を付けて回復を待つこと…

 

 

そのような説明が沢山ありましたが、

私の心臓の動悸が多すぎるおかげか、耳の外側にしか言葉が入ってこないような感覚でした。

 

 

怖いだろうな、痛いだろうな

私から離れて寝ることも出来ない、私にべったりな息子だから

一人見知らぬ部屋で寝かされて、どれだけ不安だろうか…

眠っているとはいえ、喉が渇いたと訴え続けていた時のままだろうな

麦茶飲ませてあげたいな…

 

 

血栓が出来たらどうしよう、血栓が脳に行ってしまったら…

どんどん不安が膨らむ方向にしか想像ができませんでした。

 

 

手術の前に、顔を見ていってあげて下さいね

そう言われてICUで眠る息子を見に行きました。

いつものように体を横向きにしてスゥスゥと寝ていました。

 

 

高熱を出し意識を失う前に、息子が

「ママ、淡路島に連れて行ってくれてありがとう。僕すごく楽しかったんだ。ありがとう」

そんな事を言っていた事を思い出しました。

なぜあのタイミングでそんな事を言ったのかは謎ですが

まるでお別れの言葉みたいで、ものすごく嫌な予感がしたのです。

 

 

だから「また淡路島へ行くからね、必ず行くから。

あんな言い方、ママ嫌やで。心臓を治して元気になったら、また淡路島へ一緒に行くねんで。

だからがんばるねんで!!」

手を握り、いつものようにお尻を軽くペンペン(いつもそうやっていました)して

手術の待機の為に説明室へ戻りました。