石炭の値打ち | Film Cabinet

石炭の値打ち

2週連続のケン・ローチ😍 最高でした。前回の「OLD OAK」も、とても素晴らしかったのですが、こちらの方がより自分に好みで、感銘を受けました。1977年制作の映画という事で、古臭く、すこし退屈な感じのかなと思っていましたが、その逆で刺激的ですらありました。もっともっとケン・ローチの古い作品、日本未公開の作品を観てみた意欲にかられます。作品の終わり方が前作も今作も、とてもケン・ローチっぽい。と言っては変なのかもしれませんが、ケン・ローチぽいなあって思いながら余韻に浸っていました。良い映画でした。

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イギリスの名匠ケン・ローチが1977年にBBCのドラマ枠「プレイ・フォー・トゥデイ」のために制作した2部構成の社会派ドラマ。1969年の映画「ケス」に続いてバリー・ハインズが脚本を手がけ、当時の英国社会を象徴する存在でもあった炭鉱という労働現場を舞台に、そこに生きる人々の暮らしと人生をじっくりと描き出す。

第1部「炭鉱の人々(Meet the People)」(77分)では、イギリス皇太子の視察訪問を控えた炭鉱町の人々が、急ごしらえの“演出”とも言えるような清掃や修繕に奔走し、労働者たちが世間体のためだけに動員される様子をユーモアとアイロニーを交えながら描く。形ばかりの体裁を促す当局とそれに翻弄される労働者たちの姿を通し、階級社会の構造的な滑稽さと暴力性を浮かび上がらせていく。

第2部「現実との直面(Back to Reality)」(91分)では一転してハードでシリアスな作風となり、炭鉱労働における労働者への人権軽視と管理体制のずさんさが引き起こす事故の悲劇を痛切に描写。死と隣り合わせのなかで働く炭鉱夫たちと、その悲劇に直面した家族たちの現実をリアルに映し出す。

日本では未ソフト化・未配信のため鑑賞が困難だったが、2025年11月に劇場初公開。

1977年製作/168分/G/イギリス
原題または英題:The Price of Coal: Part 1 - Meet the People / Part 2 - Back to Reality
配給:スモモ
劇場公開日:2025年11月14日 
 

 

映画『石炭の値打ち』予告編