生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事 | Film Cabinet

生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事

昔から、沖縄戦や基地問題に関心があり、そんな中、数年前に瀬長亀次郎のドキュメンタリー映画に出会い、更に興味を持った。 この映画を観て思ったのは、やはり、 佐古忠彦監督 が作るキュメンタリー作品が好きだし、ナレーションの 山根基世 さん声が好き。

なんでこんなに惹かれるんだろうと思ったけど、人生初の #リモート舞台挨拶 に参加して、 筑紫イズム って言うのも大きいのかと自分に妙に納得。

瀬長亀次郎や島田叡のドキュメンタリーを観ていると、安倍やガースーなど、今の政治のレベルの低さを更に突きつけられる気がする。

「 沖縄県民斯く戦えり。 県民に対し、後世特別の御高配を賜らんことを。」って言う太田実中将の言葉を昔から考えるが、「後世、特別の御高配を賜らんことを。」の特別の御高配が、今の沖縄の基地問題の仕打ちかと思うとやるせなくなる。

願わくば、佐古監督には沖縄三部作じゃないけれど、次は #翁長知事 に焦点を当てた作品を作ってもらえたら嬉しいです。それと原爆投下された直後の広島県知事、広島市長に焦点を当てた作品とか。

今年観た映画の中で1番。「ひつじ村の兄弟」と甲乙つけがたいけど、間違いなくドキュメンタリー映画では今年一番の作品。観に行ける地域に住んでいて、チャンスがある人は観に行っておくべき作品かもしれません。


解説
「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」の佐古忠彦監督が、太平洋戦争末期の沖縄県知事・島田叡にスポットを当て、知られざる沖縄戦中史を描いたドキュメンタリー。1944年10月10日、米軍による大空襲で壊滅的な打撃を受けた沖縄。翌年1月、内務省は新たな沖縄県知事として、当時大阪府の内政部長だった島田叡を任命する。家族を大阪に残して沖縄に降り立った島田は、大規模な疎開促進や、食糧不足解消に奔走するなど、様々な施策を断行。米軍の沖縄本島上陸後は、壕を移動しながら行政を続けた。大勢の県民が命を落としていく中、島田は軍部からの理不尽な要求と、行政官としての住民第一主義という信念の板挟みとなり、苦渋の選択を迫られる。戦時下の教育により「玉砕こそが美徳」とされた時代、周囲の人々に「生きろ」と言い続けた島田の生き方、考え方はどのように育まれたのか。沖縄戦を生き延びた県民たち、軍や県の関係者、遺族への取材を中心に、新たに発見された資料を交えながら、その生涯に迫る。俳優の佐々木蔵之介が語りを担当。

2021年製作/118分/G/日本
配給:アーク・フィルムズ

 

生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事