ヨコハマメリー | Film Cabinet

ヨコハマメリー

ヨコハマメリー

メリーさんのことはTVなどで何となく伝え聞いていて、まったくどういう人だったか知らない訳じゃないだけに、観に行くのを最後まで躊躇った。観ると辛くて悲しくて苦しい気持ちになりに行くだけじゃないか?とか。

けど、何となくの知識だけで、辛い歴史を知らないふりをするのは嫌だし、知っておきたかったので最終日に観に行きました。結果、行って良かったです。元次郎さんもメリーさんも、素敵すぎる。メリーさんと元次郎さんのドキュメンタリーのように感じた。

あと、あの世知辛い時代にメリーさんを助けようとする人が少しは居たことが知れて良かった。ラストで老人ホームでメリーさんに元次郎さんが再会できて感極まりそうでした💦 メリーさんを一生懸命みて歌っているのが愛情を感じました。韓国人はこの映画を観てメリーさんのように気高くなれんもんかな?75年前のことで未だにタカれるって凄い。

2005年製作/92分/日本
配給:人人フィルム、アルゴ・ピクチャーズ
日本初公開:2006年4月15日

白塗りの化粧と貴族のようなドレス姿で横浜の街角に立っていた老女、ハマのメリーさんを追ったドキュメンタリー。かつて絶世の美人娼婦として知られ、本名も年齢も明かさないまま、戦後50年間にわたって街角に立ち続けたメリーさん。その気品ある立ち振る舞いは横浜の風景の一部ともなっていたが、1995年冬にこつ然と姿を消し、いつしか都市伝説としてささやかれるように。病で余命わずかなシャンソン歌手・永登元次郎さんをはじめ、メリーさんを知るさまざまな人物の証言を通してその実像を浮き彫りにするとともに、彼女が愛した「横浜」とは何だったのか検証していく。2005年製作で06年の公開時は2館でのスタートから次々と上映館を増やして半年以上のロングランヒットを記録、文化庁記録映画部門優秀賞など11の賞を受賞した。17年10月、今作を手がけた中村高寛監督の新作「禅と骨」の公開にあわせてポレポレ東中野にてリバイバル上映。20年10月にも映画誕生15周年を記念してリバイバル上映。

 

 

『ヨコハマメリー』予告編