ジュディが無意識に持つ偏見についての考察。
キツネ除けを腰に携帯する。
ニックを見ただけで悪いことをするのでは?と決めつけて、あとをつける。
親子がアイスを買いに来ただけだと知って「私ったら…」と考えを改めるが、結局キツネは詐欺師だった。
「やっぱりキツネはこうなんだ…」
と思ったに違いない。
ジュディのキツネに対する偏見は、無意識だが、かなり根深い。
ジュディは無意識に キツネを差別するのは何故か。
それは、ギデオンに対するトラウマがあるから。
「ギデオンがイジワルなだけで、キツネが皆イジワルな訳ではない!」
頭ではわかっているつもりでも、とっさにキツネ除けに手を伸ばしてしまったりする程、本当は心の傷になっているのだろう。
ジュディもまた、種族差別の加害者であると同時に被害者なのだ。
ジュディがニックにかけた酷い言葉
“あなたみたいに努力もしないで、アイスキャンディーを溶かして売ってる詐欺師が偉そうに言わないで!”
“ヘマする私を見れば、自分の惨めな人生を少しは忘れられる?!”
完全にニックの人生が、キツネ的なものだと決めつけている。
そして、ニック自身も過去のトラウマから、キツネらしく生きようと決めて生きてきたので、ジュディの発言を否定はしない。