本日はダブルキャストの2組目の初日です。

村井君と大原さんの組み合わせ、
すごく良い〜❗❗

村井君は純粋で無骨でちょっと不器用で。
それでいてリンさんの為に買ったお茶碗をすずに払い下げることをわざわざ口にしてしまう無神経さが、女心をわかっていない若さ?素直さ?(笑)
それがとても自然。

大原さんも広島弁の柔らかさとすずのおっとりとした雰囲気がぴったりなのだが
それが後半になると、
いや途中から、すずの芯の強さが言葉の端々に現れてくる。

敗戦となり、天皇の玉音放送を聞いて
すずが「そんなことは最初からわかっていたはず。最後の1人まで戦うのではなかったのか?
まだここに4人いる。まだ左手も両足もある」と呆然と呟いた時の周りの人たちの戦慄した表情💦

大原さんは途中から何回も泣きながら
涙を拭きながら、すずとしてしっかりと演じていたけれど、カテコのご挨拶では
昨夜は怖くて眠れなかったと。。。

衣装の早替え、右手の包帯、動線など
少しでもタイミングが合わないと台無しになる舞台だけにその怖さが伝わってきます。

結婚式の宴会の場面では、かなりアドリブがきくようでした。
参加者たちは昨日の初日より思い思いの動きで、宴会に酔いしれていて観ていて楽しいし、唯一、手拍子のある場面。
ここでの川口さんの酔いっぷり、はしゃぎっぷりは必見😆

川口さんは他にも2幕後半で下手階段上で
めちゃくちゃ良い声を響かせてくれています🎶

闇市での照明と音楽は『生きる』での『金の匂い』を彷彿🎶
呉の街が焼け落ちる場面では
丹宗さんが膝から崩れ落ちる姿は、レミゼのグランテールを彷彿🎶

最初に降ってくる紙は和紙で出来てるのかなぁ🤔
降り方が柔らかい💦
あの紙は何の意味があるのだろうか?
アメリカ軍の撒いた終戦のビラ?
それが赤いライト1つで呉の街を襲った炎になるのは、素晴らしかった🔥

でも今日観ていて、あの紙は
すずの描いた絵?とも思いました。
絵、、、すなわち、すずの想い出の記憶。
すずに限らず、皆がそれぞれに持っている想い出の記憶の数々かなぁと。


昨日は上手後方。
今日は前列下手の席だったので、見え方が違い
昨日気づかない部分もわかったり。

ただ、この舞台はあまり前列(XA 〜)だと
観にくいかと思います。
全体的に観るなら、前列を外した方がいいかもしれません。

ものすごく感動した!とか
ゴージャス!派手!とか
〇〇さん、カッコいい!
〇〇ちゃん、可愛い!な舞台ではないけれど
人に対する優しさや思いやり、戦争の無意味さ、弱者の想い等で
心がヒタヒタと侵食されてくる舞台です✨

大千秋楽は呉での公演となり、私も観に行く予定ですが、
そこに大和ミュージアムがあるので
きっと今までとは違う感情で訪れると思います。