昨日、VIOLET観劇後は新宿に移動して

紀伊国屋ホールで渡辺えりさんと高畑淳子さんの『さるすべり』を観劇。








開演5分前からヘルメットをかぶった方達が
セットの設営等をしていて
あれ?と思いましたが、実はバンドの方達とダンサーさんで(笑)
彼らもセリフや動きなどもあり、バンド演奏をしながらお芝居をしていてびっくり😳

渡辺えりさんと高畑淳子さんの
軽妙な掛け合いに、
どこからどこまでが姉妹の会話なのか?
『8月の鯨』の舞台なのか?
今なのか?過去の話なのか?
過去と現在、現実と舞台が入り乱れて、何だか不思議な空間でした。

ダジャレや笑いのツボの昭和感には、ホッとさせられました(笑)
早替えもたくさんあり、舞台上での早替えもあったりして、かなり大変そう💦💦

えりさんはいつもながらの笑いを誘う演技に
思わず爆笑。
しかし高畑さんはあれだけ泣いたり笑ったりするのは初めて観ました!
いつも綺麗なイメージでしたが、ボケの入った老婆になったり、女優を演じたり、
舞台上でカツラを取り替えたり、
身体をはっていて、女優さんてすごい❗

途中、セリフが飛んでやり直したり
転んでしまって体勢が取れないアクシデントがあったりしましたが
そこはベテランのお二人のこと。
アドリブをガンガン入れて、逆に笑いに変えていました。
そんなアクシデントもえりさんの舞台の魅力の1つだと思います。

紀伊国屋ホールの客席通路を使ったり
観客を巻き込んでの舞台は
観ていて楽しい❗

タイトルでもある『さるすべり』の話の場面では
意外な展開で驚きましたが、切なくて可哀想で辛くてウルウル😭😭
高畑さんの演技に泣かされました😭

出戻り妹役のえりさんの
ご主人への不満には思わずウンウン!(笑)

約90分、休憩なしのスピーディーな舞台。
小気味よいテンポとボケの入った演技の緩急がとっても気持ちよくて、あっという間でした✨

それにしても
アコーディオンの音色って
なぜあんなに郷愁を誘うのでしょうね😢

舞台のセリフに高畑さんがモディリアーニの黒いネクタイの女性に似ているとマネをするのですが、
紀伊国屋ホールのロビーにはまさにその絵がかかっていました💦
以前からかかっていた?
それとも今回の舞台だからかけた?

「泣きすぎるとこの女性のように目が溶けてなくなってしまうわよ」とえりさんが姉の高畑さんに言うけれど、
この女性は何を思っていたのだろうか?


全体的に笑いがたくさんなのですが
やはり泣かせる部分もあり、
私的にはとっても心にしみた舞台でした😢