今、藤原和博さんの著書「僕たちは14歳までに何を学んだか」を読んでいます。




藤原先生の本は何冊か読みましたが、どれもすごく読みやすくおすすめです。










この「僕たちは14歳までに何を学んだか」は著者含めて5人の幼少期の家庭環境やどうやって遊んできたかなどインタビュー形式で書かれています。


どの方もすごく面白い考え持ってて、子育ての参考にもなると思いました。


そして、この本の中で出てくる「情報処理力」と「情報編集力」の話がすごく面白くて、理学療法でも当てはまると思いブログに書くことにします。


情報処理力とは、正解がある問題を正確に素早く答えられる能力のこと。

例えば、1+1=2のように答えがある問題。


情報編集力とは、正解と言われる答えがない問題に対して、自分なりの答え(仮説)を生み出す能力のこと。

例えば、レゴブロックのように組み合わせ次第でロボットにもなるし、船にもなるような問題。


学校教育で重要視されているのは前者の「情報処理力」。テストには必ず正解がありますよね。


理学療法でいう解剖学や生理学、運動学、文献の知識です。たしかに大学や専門学校の勉強って、国家資格取るための勉強が多いと思います。


けれど、臨床現場に出ると「情報編集力」が大切なんじゃないかと思うんです。目の前の患者さんの症状は同じでも、一人として同じ人はいないし、原因も多種多様でアプローチ方法も変わるからです。


問診や評価から、その症状に対する仮説を立ててアプローチする。


この仮説を立てる作業は情報編集力だと思います。


なので、勉強会や文献読んでも、患者さんがなかなか良くならないって悩むこともあるんですよね…。


けれど、仮説を立てるにしてもその基盤としては知識は必要です。


藤原先生は「情報処理力」と「情報編集力」のバランスが大切だと言われています。だいたい、7:3ぐらいだと…。

(このバランスが理学療法にそのまま当てはまるかは分かりませんが…。) 


どっちが大切ってわけでもなく、どちらも大切でバランスよく学ぶことが大切なんですよね。


この著書にはこの情報編集力の鍛え方も書かれてるので、ぜひ読んでみて下さい。






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