最近特に聞く経営者の悩みが「採用がうまくいかない」です。

 

企業としては好調。いいビジネスの話も来ている。そんな中で、対応できる人材がいない、採用できない、失注するか、既存メンバーが疲弊するほど頑張ってやり切るか、の対応になっているという。そういう企業は早い段階で離職率が高い状態になる。今なら他にもいろいろと選択肢があって、転職できるので。

 

で、そういう企業の面接のやり方を聞いてみると驚くほどいつも一緒なのです。「面接=人材が優秀かどうか見極める場」という捉えていることがほとんどです。

 

優秀かどうかを見極めるのは重要な確認事項の一つだと思います。ただ、それではいい採用はできません。なぜなら視点が「企業側」にあるだけで、「応募者側」にないために、企業側の心は動いても、相手の心は動いていないからです。そうなると後は条件勝負になります。条件で入った場合は、当然条件で出ていきます。

 

大事なのは二つ。「優秀かどうかを見極めること」と「相手の人生に向き合って寄り添って解け合うこと」です。企業も相手も心が通じ合った時に初めて「いい採用」が実現します。

 

これまでどんな人生を歩んできて、どんな価値観を大切にしているのか?人生の決断はどんな基準でするのか?どういう人が好きで、どういう人が嫌いなのか?それはなぜか?ワクワクする未来はどんな状態か?それとのギャップは何で、どう歩んでいきたいのか?などを聞くと、相手の本音に近づいていくことができるはずです。