久しぶりに会社を早く出て帰宅。
今日一日の疲れを癒しつつ、テレビを観ていたら、
プロアイススケートの選手になった荒川 静香の
特集をやっていた。

以前から話題にはなっていましたが、今年行われた
トリノオリンピックのアイススケートで金メダルを
取った彼女は、現役を引退して、現在はアメリカの
アイススケートショーの公演に参加している。

アメリカでは彼女の名前を知る者は少ないという。
従って、彼女は「オリンピック金メダリスト」として
ではなく、
一人の「プロアイススケーター」として
アイススケートショーに参加していることになる。

おそらく「金メダリスト」ほどの名誉があれば、その恩恵
に預かりながら、かなり楽な生活を送ることができただろう。
しかし、彼女はその道を選ばなかった。

その理由は・・・
「以前から、アイススケートショーで滑ることが夢だったから」

映像では、彼女が競技スポーツとしてアイススケートに
取り組み、オリンピックに出場した時には見せなかった
ような満足げな表情が映像を通じて観ることができた。

一つのことをやり遂げると、そこに安住することも可能
になってしまうため、牙を抜かれてしまう者が多い中で、
彼女の決断はとても勇気にいることだったと思う。

「演技の前より、演技の後にたくさんの拍手をもらえたらいい」
「夢が実現した今、とても幸せ。やっとスタートラインに立てた」
そう、彼女は笑顔で言っていた。

彼女の勇気ある決断に心からの拍手を送ると共に、
自分自身を奮い立たせるための事象として、
彼女の言葉を心に留めておきたいと思った。