俺たち氷帝の全国出場が決まり、今度こそ青学を下して

勝ち残ってやるんだー…


準々決勝、俺たちは青学と対峙した。


やっぱり、俺たちの相手はあの2人だった。

あの2人とはいえ…菊丸は体力すぐ消耗するし、大石は右手首ケガしてるし、正直余裕だと思ってた。

けど油断はいけねえ。

だからこそー


「長太郎、監督から聞いたか?」

「はい、次の相手は青学のゴールデンペアですよね」

「…2人で新技考えてみっか」


技名はパイル・ミュラージュといって

俺たちの角度という意味。


俺と長太郎が1直線に並んで

ギリギリまでどっちが打つか相手に読ませない作戦だ。


だからこそ、決勝まで取っとくつもりだった。


けど、あんなとこで出すなんて…


俺たちは勝って跡部につなげなきゃならねーんだよ!

だからこそコートギリギリでオンラインになりそうだったボールを執念で拾った。

けどあの2人が同調してるから、どっちが打つか分からなかった。

長太郎が「来い!」って構えてた。


けどあの2人は打たなかった。


結果はタイブレークになったけど

俺たちの勝利。


けど、満足は出来なかった。

「バーカ、てめえはもう終わってんだよ」


あのとき、跡部に言われたんだっけ…


「けど ダブルスでなら お前の努力報われるかもな」


上を見上げると…


俺の特訓に付き合ってくれた、長太郎の姿があった。


この跡部の一言が、これからとんでもない勝利への架橋へつながるだなんて…



あれからすげえ努力して


正レギュラーの滝に6-1で勝って


やっと正レギュラーになれるって思ってた。


けど監督は認めてくれなかった。


「代わりに準レギュラーの日吉が入る」


どうしても俺が正レギュラーになって


不動峰の橘にカリを返したい!


-そう思ったときには頭より身体が動いてて。


「監督ッお願いします自分を使ってください!」


プライドも何もかも捨てて俺は監督に頭を下げた。


長太郎も「自分は宍戸さンのパートナーをつとめこの2週間…血のにじむような特訓を見てきましたッ!

自分からもお願いします!」って、一緒に言ってくれた。


そしたら…


「では鳳…お前が落ちるか?」


長太郎と俺は一瞬動揺した。


長太郎は「構いません」って言おうとしてた。


-俺のせいで長太郎が落ちるんだったら


俺ははさみを取り出して、自慢の髪を切った。


「宍戸さン一体何をッ自慢の髪だったじゃないっすか!」


-ザッザッ


誰かが来る。


「監督 そこにいる奴はまだ負けてはいない」


振り向くと声の主は跡部だった。


監督は好きにしろって言った。


「はさみなんて用意しやがって…最初から切るつもりだったのか?」


「ちっ…余計なことを」


「いっとくけど2度目はねーぞ」