暑い。

すっかり夏になった景色をみて、時の流れのはやさを感じる。

 

この生活にも慣れたころに終わりはやってくるのだろう。

 

 

 

 

テイクアウトのウーロン茶で一息ついて、幸せを感じる。

こんなことでも幸せを感じれるのだからきっと私は幸せな人間なんだと思う。

 

この世にはたくさんの人がいる。

うまく生きていける人、生きていくのが苦手な人、うまく生きているように見せるのが得意な人。

傍から見たら順風満帆でも中身はまったく違う。

所詮、他人の気持ちを推し量ることなど誰にもできやしない。

 

 

自分は人とは違う、うまく生きられない、うらやましい、といっていた彼とはもう会うことはないのかもしれない。

けれど、あの時言うべきだった答えを私は今でも探している。

時々思い返しては想像の中で彼との会話を続ける。

 

不幸自慢のようだった彼の言葉は嘘なんかなくて、きっと本当に苦しんでいて本当にうまくかないのだろう。

思っていること、考えていること、明確な思考がそこにはあって、それを私に伝えていた。

 

けれど普通に生きている私は心のうちを1割も明かしてなかった。

表面をなぜるように、ありきたりな言葉で会話を続けた。

 

 

人間らしいのはどっちだろう。

 

 

私は酷く、私を軽蔑している。

相手が喜ぶであろう言葉を発することで向き合うことから逃げていた。

分かりもしないのにわかったようなふりをした。

 

「思っていることを全て相手に伝えられる人になりたい。」

私はそういったけど、

不思議そうに「伝えればいいじゃん。」って言われた。

 

分かっている。わかっていてもすぐに逃げてしまう。

 

 

 

やっぱり人の気持ちを理解することはできない。