今日は1人のアーティストをご紹介します。
・安藤健浩(アンドウタケヒロ)
1992年、東京芸術大学大学院美術研究科構成デザイン専攻修了。
立体アーティスト、プロダクトデザイナーとして舞台美術や商業施設のデザインなど、広範囲のデザイン、制作に携わりながら、2000年頃からインテリアに向けて家具やその他の装飾デザインを手掛けています。
その人柄のままの、おおらかな感性で表現される作品たち。
それは美しいフォルムであることはもちろん、機能性と素材の特性を高次元で融合した独特の世界観を持っています。
彼は言います。
「素材や技術が多様化する現在、場によってデザインの目的は様々ですが、私たちは常に『モノの存在』そのものをつくる事を意識しています。
時には、デザインの力で誰もが知っているありふれた素材に新たな居場所をつくる事や、現代の素材に伝統的な技術を利用することもあります。
私たちは自分も人も『ドキドキ』できるデザインを目指します。」
そんな彼のもっとも新しい作品がこちらです。
「FELT UNIT」と名付けられたこれらは、同じ形状に切り抜かれた小片を連結することで立体的な文様や空間を創り出す事のできる作品です。連結する際に道具などは必要とせず、規則正しい配列はもちろん、直感的な連結も手作業で簡単にくみ上げる事が可能です。
その名の通り素材は、フェルト。
特有の柔らかな表情を活かしながら、カットしたままで形状を維持できる性質を活かすよう設計され、さらに、原毛の段階で染色する事で深みのある色合いに仕上げることが可能になっています。
単体のシルエットが動物の顔や十字架に似ている事から、それぞれ「CUMA」、「CROSS」と命名されました。
ゼロファーストデザインで、ぜひ彼の柔らかな世界に触れて下さい。
なお、安藤健浩の作品はこちらのサイトでもご覧頂けます。
LIV:STYLE
http://www.livstyle.jp/
S.Kuroda