ルワンダは、人口約1千万人、アフリカの真ん中にある小さな国です。
情勢の不安定なアフリカにあって、この国は「アフリカのスイス」と呼ば
れるほど治安が良く、訪れた者を皆美しい笑顔で迎え入れてくれるそう。
しかし、1994年に起こった、同民族間のジェノサイド(ある人種、民族
を計画的に絶滅させること)により、全国民の10%から20%が失われました。
このジェノサイドによって多くの男性が殺されたため、ルワンダ国内の人
口比率は女性の割合が65%と高く、彼女達は心の傷を抱えながらも平均5
人の子供を養わなくてはなりません。
こうした女性達の大切な収入源として、「アガセチェ」などのバスケット
づくりがあります。
独特なフォルムのアガセチェ(Agaseke)は、ルワンダの伝統的な工芸デザインです。
ルワンダの女性は結婚が決まると、母から教わった技法でこれを編みます。
素材はサイザル麻100%。手先の器用なルワンダの女性達が、時間をかけてコツコツと作っています。
ふたには、「大切な幸せが逃げないように」との想いが込められています。
このルワンダバスケットも伝統的な工芸デザインです。
食事のときに皿として使われたり、食材を保存する容器として使われたりもします。
パワーに満ちたそのデザインには一つ一つ名前と、それにちなんだ意味が込められています。
それはルワンダの悲しい過去を吹き飛ばすような、復興への強い意志が感じられるデザインです。
ゼロファーストデザインでは、これらのルワンダバスケットを新しく取り揃えました。
その精巧な作りと美しいデザインを、ぜひ店頭にてお確かめ下さい。
S.Kuroda