今回のお客様は、ネールサロンの店内に置く家具の依頼です。ご注文頂いたアイテムの中に、タイルを使ったミラーとサイドテーブルがあり、今日はゼロファーストデザインのショップにてタイル貼りの作業が行われました。
タイルと言えば、通常はキッチンやバスルームなど水回りに使われる事が多いですが、ゼロファーストデザインでは家具をはじめ、リビングやダイニング空間に取り入れる提案を積極的に行っています。今回はネールサロンということで、白を貴重とした清潔感のあるミラーとサイドテーブルをデザインしました。
タイルを使った商品を製作する際、いつも施工をお願いしているのが梅村タイルさんです。今日はタイルを貼る一連の作業の模様を書いてみようかと思います。


今回使用したタイルは、一粒が1cm角の小さなモザイクタイルです。このタイルは色バリエーションがたくさんあって、発注の際にその組み合わせパターンを指定します。今回は白とゴールドをランダムにミックスした柄をオーダーしました。
タイルは一粒一粒貼る訳ではなく、30cmほどのシート状になったものを切り分けて貼っていきます。このシートというのは、機械で製造する訳ではなく、工場で人の手によって並べていくそうです。その為、白とゴールドのランダムミックスと言えど、多少のばらつきがあります。その場合は、写真のように全体のバランスを見ながら、一粒づつシートから取り外して位置を調整します。
2色しか使っていないので、どっちかの色がかたまっていると偏って見えてしまうので、細かい作業ですがやるとやらないとでは、仕上がった時に差が出て来ます。

全体のタイルの割り付けが決まると、次にコテを使って接着剤を塗っていきます。接着剤が均等な厚みにならないと、タイルを貼った時に平らに仕上がらないので、慎重に塗り広げていきます。何度かやった事があるのですが、これが意外と難しいです。当たり前ですが。

次にタイルを貼っていきます。デザインの段階で目地の寸法を含めて設計するのですが、タイルは焼き物なので微妙な誤差があります。その誤差を調整しながら目地が均等に通るように貼っていきます。誤差を含めていかに均等に見えるようにするかが、職人さんの腕の見せ所です。幸いにして今回はさほどの誤差がなかったのですが、場合によっては一粒のタイルを切って調整することもあります。
ここまでの作業で、全体作業の言わば前半戦の終了です。接着剤が乾くまで、しばしの休憩。タイルを貼る面積は小さな商品ですが、意外と手がかかるもんです。

接着剤が乾くと次は目地を埋めていく作業です。ところでなぜ目地が必要かと言いますと、先ほども書きましたがタイルは焼き物ですので、まわりの湿度や温度によって収縮・膨張が起きます。その為、タイル同士をくっつけて貼ってしまうと、膨張で割れる場合があります。それを防ぐ“逃げ”の役割をするのが目地という訳です。
目地材は水と混ぜ合わせて練ったものをコテで塗っていきます。これもまた素人がやると、見た目以上に上手く行かない作業で、しっかり塗れたつもりでも乾くと全然埋まっていなかったりします。見てるとさらっとやっているように見えるんですけどもね。

目地が塗り終わると、スポンジで表面を慣らしていきます。慣らすことで、目地材の足りない所が浮き彫りとなるので、補修しながら全体を仕上げます。


タイル貼りの作業はここで終了です。このまま目地材が乾けば完成です。
今回はミラーなので、最後にタイルと鏡の間にコーキング材を入れていきます。コーキング材を専用の器具に装着して、一定のスピードで動かします。最後はヘラで形を整えて完成です。


今回も梅村タイルさんの丁寧な仕事のおかげで、きれいな仕上がりの商品が出来上がりました。仕事の大小に関わらずですが、特に今回のような小さなモノの場合は、細かな部分も目につきやすいので、技術の差が出て来ます。
来週の月曜日に納品する予定ですので、設置された様子はまたの機会にお伝えしたいと思います。
(Ken Nozawa)
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