それからたけるの部屋に行って
いろいろ話をした
たけるの部屋は
好きなバンドのポスターや、漫画で
結構散らかっていたが
居心地はよかった
たけるのおじいさんが
間ですいかを持ってきてくれた
家の裏の庭で育てているらしい
たけるの家は平和でいいな~
と思った
父も母も共働きで
小さい頃はなかなか
構ってもらえなかったとか
愚痴をこぼしていたけど
構ってほしくても、子供心に
そんなこと言えなかった時期を過ごしたおれは
複雑だった
テストも近かったので
宿題をしながらぺちゃくちゃ喋っているうちに
綾香が帰ってきた
靴があったので気になったのだろう
たけるの部屋に入ってきた
「あ、泉ちゃん、来てたんだ」
たけるはうっとうしそうに言った
「おいおい、邪魔だよ。出てけよ」
「言われなくても出て行きますよ~」
俺はまあ社交辞令で
「そんなこと言わずにもうちょっといればいいのに」
なんて言ってみた
「部活帰りで汗くさいから~」
と言って綾香は出て行ってしまった
「ほんと大きくなったな~、綾香は。」
「そうか~??まあそうか。」
俺とたけるが出会ったのが
高校受験のために通い始めた塾で
その時綾香は中学2年だった