昨日、レントゲンを撮った後に
(レントゲンでは、大きな骨折が認められず)
再度 診察をし
後から追加されたCT検査の結果 

17時40分頃

整形外科の非常勤のDr.から「関節穿刺」の処置を受け
左膝から50ccくらいの血液引けた、母さま。



こちらの二ーブレースで膝を固定して
リクライニング出来る車椅子に乗せていただき
19時半頃だったかな
介護タクシーで帰宅したのでした。


来週のMRI検査を受ける前に、
咲く🌸っとお勉強。
…φ(..)


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骨折を疑った場合

  • 関節液の中に、血液と脂肪滴【しぼうてき】を認めた場合、骨折していると診断できます。
  • レントゲン検査で骨折が判明しない場合に有効です。


Q:【動画】膝関節血腫とはどんな病気ですか?

膝関節血腫とは、出血によって膝関節が腫脹し、痛みや動かしにくさの原因となる疾患です。靭帯断裂や半月板損傷などの外傷で起きる単発のものと、繰り返し生じる反復性のものがあります。

反復性のもので最も多いのは膝の人工関節置換術を受けた後に発症するもので、手術をした症例の0.3%-1.6%で起こると言われています。比較的頻度は低いですが、術後に慢性の痛みを引き起こす重要な疾患です。また人工関節の手術をしていなくても、血友病などの血が固まりにくい状態の人にも発症します。

膝関節血腫とは

動画でも解説しています
・膝関節血腫が起こりやすい場所
・なぜ膝に血が貯まるのか?(膝のじん帯の損傷、血液サラサラの薬を飲んでいる、血友病、人工関節など)
・治療方法(保険診療で受けられる血管塞栓術など)



Q:膝関節血腫の症状はどういうものがありますか?

膝の痛み、腫脹、発赤、曲げにくさ(可動域制限)などがあります。放置しておくと、関節炎が持続し、関節破壊につながります。


Q:膝関節血腫はどうやって診断しますか?

レントゲンで膝蓋骨や大腿四頭筋腱の変異、また関節液を認めます。超音波やMRIでの血腫の存在の確認により診断が可能です。肥大した滑膜の存在は、反復性関節内血腫の原因として重要な所見です。

図は、反復性血腫に関する論文からの引用です。赤丸で囲った部分に、出血を認めます。出血がひどくなると、図Aのように、単純レントゲンで診断できることもあります。

反復性血腫に関する論文からの引用


Q:膝関節血腫はいつ治りますか?何度も繰り返したり、放っておいたりするとどうなりますか?

外傷などで生じた単発の膝関節血腫は、一般的には2週間から3週間ほどで自然に治ります。反復性の膝関節血腫は、より長期にわたる可能性がたかく、数か月ないし数年かかることも珍しくありません。

繰り返し血腫が生じ長期に関節内に血液が溜まっている場合は、血の塊がさらなる炎症を起こし、関節の軟骨などの組織がダメージを受けます。また、炎症がさらなる出血を引き起こすため、長期化する原因になります。

そのような場合は、この後で紹介する選択的血管塞栓術を受けることをお勧めします。この治療について詳しく知りたい場合は、下記の治療実例も参考にしてください。

 人工関節置換後、繰り返す関節内出血による膝の痛み。70歳代女性


Q:膝関節血腫の治療は?

膝関節血腫の治療としては、以下のようなものが一般的です。

・安静
・血腫吸引(関節内に針を進めて血液を抜く治療)
・圧迫
・アイシング
・鎮痛薬
・抗凝固薬の中止

上記の治療でも効果が無く、出血を繰り返す場合は選択的動脈塞栓術(後述)や手術が選択されます。手術は炎症を起こしている滑膜を切除することが多いですが、確実な治療ではない事、膝関節の機能性が落ちる事が懸念点としては挙げられます。

選択的動脈塞栓術というのは、出血している血管を塞栓(血管を詰める)治療です。特に海外では多く報告があります。図は、反復性血腫に対して、カテーテル治療を行なった症例の報告から、引用しています。

反復性血腫に対して、カテーテル治療を行なった症例の報告

図G黄色の矢印は、肥厚した滑膜に増殖した血管を認めています。黒く染まっている部分が増殖している新生血管で、こちらから出血をしていることが疑われましたので、こちらに塞栓物質を注入して、図Hのように、血管が減少しているのがお分かりいただけると思います。




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