「汝自身を知れ」
そんな声が心の奥の方から
聞こえてきませんか?
じつは、ほとんどの人が「自分」について
あまりよくわからない、
「自分」は誰なのか知りたい
そう感じているのかもしれません。
肉体を持って生まれた瞬間から
今ここまでをたどると、その平行線上には、確かに
「あなた」であった様子が記されています。
そして同時に、そうであった「あなた」は、
もはやここにはいないこともわかります。
ですが、そうであった「自分」にしがみつき、
なかなか手放せないのも事実、
掴んで放さないことへの安心感がじつは
苦しみや恐怖を作り出していることすら、
そして自らが作り出しているということにさえ
気づけずにいるのです。
自分を知るということは、糸をつむぐように、
ひとつひとつの記憶の糸を、たぐりよせることから
始まるのではない、ことに
気づいて欲しいのです。
むしろこれまで自分が演じて来た役割を手放し、
何者でもない、表現不可能な「自分」を感じてみる。
今ここにただ「在る」こと、
途切れていた回線がつながるような、
圏外からアンテナが3本立つような、
いつもあなたと共にいる存在を強く感じる
そんな時のようです。
信頼の波が、
あなたを飲み込むことを恐れないで!
あなたは、これまで様々な
人生の困難や大変な問題に出会ってきました。
なぜなのか?と頭を悩ますできごとも
少なくはなかったはずです。
ですが振り返ってみると今になっては
どれも思い出に過ぎず、そのどれもが
成長するために与えられた試練であったと、
そう思えるのです。
今、あなたが
これまでに不愉快に感じた過去の思い出を
解放する時がきています。
その時の身体の感覚、感情、
そしてまわりの音や匂い、
あなたは誰とどこにいますか?
そうやってひとつひとつ
あの時のままを再現してみてください。
とても不愉快でつらくて悲しい思いが
再びやってくるかもしれません、
あるいは、
こみ上げてくる怒りや憎しみのようなものを
感じるかもしれません。
さあ、それらのひとつひとつに
「さようなら」を告げていきましょう。
もう必要がなくなった古い感情、思考、記憶、
今ここで解放されようとしています。
どんな時も動揺することなく、
あなたがあなたでいられますように!
今、あなたの中心で輝くそのきらめきに気づいて!