つづき


ついに ”標し”始めたからかなぁ

茜地方、
雷が光り、轟いています。

 

昨日の朝、8時半を過ぎた頃、だったかな

救急搬送での再入院を終えてから、帰宅し

ポータブルトイレも、母が身につけていた下着も

タール便や尿で汚れたままになっていた物を
拭いたり 洗い流したりしていたら…


救急搬送に至るまでに
わたしが体験していたことが フラッシュバックして

涙が溢れ出し、止まらなくなったのでした。





13日の午前中
予定通りに 退院し 共に帰宅していた
わたしたち家族3人



帰宅してからも 入院前と変わらず
食欲が まったく無い様子の母

見兼ねたわたしは
「アイスがあるよ、食べる?」
母に訊きました


満面の笑みで
「食べる!食べる!」
答えた、母に

キウイアイスキャンディを手渡したら

ベッドに腰掛けているだけでも
しんどそうな母が

小さなこどものように にっこりと
幸せそうに微笑みました



そこから しばらくして
ダンナちゃんの昼食の時間になりました

黒糖コッペパンがあったので
それを自分も食べようと想い

その時点で、氣づきました。


「お母さん、このパン食べる?」

「うん、半分くらい食べる」
答えた母

そのパンを食べた後に
牛乳を飲みたいと言い

コップに半分の牛乳を、飲んだ母でした。


 
そこから どのくらいの 時が 経ったのか



この日は 朝の内に母を迎えに行っていたので
昼食後に洗濯をして
お洗濯物を干していました

それが終わり
「少し 上で 休んでくるね」
母に声をかけ

「うん、ゆっくり休んできて」
答えてくれていた、母でした。



この時点で 肉体に
かなりの重さを体感していたわたしでしたが
なぜか、それほど休めず

30分くらいしてから
下へと戻った、わたし。



しばらくして
杖をつきながら トイレへと向かった母

なかなかトイレから出てきません

その物音に聴き耳を立てながら
様子を見守っていたら…



「やっこ!来て!」
「これ!見て!」
母の叫ぶ声が



そこには 大量の
真っ黒くドロドロとした便が
ありました

『タール便』です。


この時が
帰宅してから、2度目のトイレでした。


この『タール便』をしてから
ベッドへと戻る間に

母の様子が

見る見ると、変わっていったのでした。