【小さな世界】
「学校」という小さな世界。
それは時として、一人の人間にとって、とても大きな世界に感じる。
子ども達にとって、学校とはどんな場所なのだろう…
自分の人生にとって、どれくらいの大きさに感じているのだろう…
「学校」から一歩出れば、もっともっと大きな世界がある。
大きな世界には、そのままの自分を受け入れてくれる場所がどこかに必ずあることに、ちゃんと気づける子もいるだろう。
けれど、小さな世界の中の出来事は、時に人の心の目に黒い幕を張る。
まるで目隠しをして、周りが見えない状態で、迷路の中を彷徨うかの様に追い詰められていく。
そうなると、小さな世界での「終わり」は、人生の『終わり』に繋がってしまう。
悲しい事だが、そういう思いを持って生きることに迷っている人が、この世にはきっとたくさんいる。
子ども達だけではない。
早くから「大人」になることを強いられ、幼い時期に子どもになり切れず、歳を重ねていった大人もまた苦しんでいる。
ニュースになるような事から、家庭内・学校内・会社内の出来事…大小は様々だが毎日たくさんの事件が起こっている。
その事に出くわすたびに、なぜなのだろう?自分には何ができるのだろう?と一瞬考えてみる。
しかし、起こった出来事だけを見て、あーだ!こうだ!と議論する事は、私はあまり好きではない。
この世はカオス。どんなに素晴らしいものを取り入れて生きようとも、波風がまったく立たない事はない。
いつ何が起こってもおかしくないのだ。
そんな覚悟の上で、「今」できる最善とは何か?を考えて生きる事が大事なのではないだろうか。
ほんの少しのさじ加減で、物事はどんどん変化していく。
同じ子育て方法をしたからといって、同じ子は育たない。
だからこそ、親は何かを取り入れようとし過ぎるよりも、自分に自信を持って、我慢せず、好き勝手生きてほしい。(こんな言い方をすると誤解を招くかも知れないが…)
この人の元に生まれたら「自分の人生で成し遂げたい事を叶えられる!」と、親の本質をみて、子どもは親を選んで生まれてくる。
他の誰でもない『あなたがいい』から選んできたのだ。
ならば、親が「自分らしく」生きているだけで、子どもがこの世で学びたい力はつけてやれることになる。
「子どもと上手くいかない」ということは、「自分らしく生きて!」という子どもからのサインではないか?とも思う。
そういう視点を持ってみるだけでも、きっと世界はがらりと変わっていく。
そうなると、どうにかしようとするのは「子ども」ではなく、「自分自身」が先という事になる。
立場など関係なく、皆 自分自身が一番!でいいのだ。
誰よりも自分自身を自分が優先してこそ、自然と人を思いやれる。
自分を犠牲にして人を幸せになどできないのだ。
だから、「ちゃんと学校へ行かないで将来どうするのだ」という一般的な解釈にもめげず、「学校へ行かない」と自分の意思を言えた子はすごいと思う。
きっと、その子達の心には、大人が想像する以上の愛があふれているのだろう。
「学校へ行かない」というのは同じでも、きっと様々なカタチがある。
ただのずる休みか?本当にしんどいのか?判断に迷う親も少なくはないだろう。
しかし、それはどうでもいいことではないだろうか。
大人だろうが、子どもだろうが、「本当に大切なこと」は知っている。(時に伝える事も必要だとは思うが)
ただ、動き出すにはその人それぞれのタイミングがあるのだ。
動けない時は、本当に何を言われても・されても動けない。
そして、時がくれば不思議なほど周りの思いがスッと心に入ってきて、スムーズに動くことができる。(とは言っても、きっと一進一退しながらではあるが)
その時をただひたすらに「待つ」。
周りの人間にとって、ここが一番辛く、もどかしい。
不必要なことはせず、必要なことを提供する。
この押して引く加減に誰もが悩む。
何をしても、何もしなくても、正解にもなり、間違いにもなり得る。
だからこそ、親は自分を満たし、自分自身の感覚をクリアにしておく必要がある。
そうすれば、子ども自身が必要とした時に、余計なジャッジをせず、本当の意味で力になってやれるのではないだろうか。
子どもが引きこもる=「お母さん、私の世話に全力を注ぐのはほどほどでいいから、自分の事も優先して」と、生まれてから休みなく続く「子育て」に、休憩時間を作ってくれたのかも知れないと、振り返ってみて思う。
「あなたが生きていてくれる…ただそれだけで幸せなのだ」ということを周りに伝えながら、自分自身を大切に生きていこう!
本当はみんなそれだけでいい。
自分自身を大切にできる人は、人のこともちゃんと大切にできる。
時に間違って人を傷付けてしまう事もあると思うが、その間違いも生きる上できっと必要な出来事なのだ。
どんな事に直面しようとも、生きてさえいれば現状は必ず変わっていく。
そんな事を考えていたら…私の思いを後押しするかの様に「変わらないものがあるとすれば、皆 変わっていくって事じゃないかな? 描かずに消した 読まずに伏せた 夢をもう一度広げよう…」そんな歌詞がラジオから流れてきた…
すべての偶然という名の、必然な流れに感謝を込めて…

