Amazonで観る 知ってるあの人が出てる映画(1)
半世界
久々にしっかりした大人の人間ドラマを観せてもらった!→久し振りの4.0突破!
長野に来ているせいもあり、
地元の小さな田舎町に残って仕事をしている吾郎ちゃんと渋川清彦の雰囲気がよく分かる。
だからこそ、「世界」を見てきて、傷付き
故郷に帰ってきた長谷川博己への
「こっちも世界なんだよ!」の言葉が
実に効果的に、じわじわと観客の心に伝わってくる。
そう、地方に居ると、
世界が見えない、狭いって、
思われがちなんだけど、思っちゃうこともあるんだけど、
でも、日々の生活を通して、
例えば、吾郎ちゃんのように、炭焼きという実に孤独な仕事、
そんな与えられた仕事をコツコツとやり
家族とうまくいかなくても、
何とか、それをやりくりしたり、拗れたりする
そんな日常もまた「世界」なんだって、、
制作者の温かく眼差しがこの映画にはある
タイトルの「半世界」は、横軸の空間的なものであると同時に、
縦軸の時間的な意味合いも持つ。
登場する三人の幼馴染は、30後半。
人生の「半世界」に差し掛かっている。
まだまだ、過去をリアルに思い出し、この後の未来をまだ具体的なビジョンがある訳ではない。
でも、まだまだ未来は繋がっていく。
だから、ラストの光彦のセリフがここでも活きてくる。
「まだ続くんだから。」
悲しいラストのはずなのに、どこか爽やかな感じさえ、与えてくれる見事なエンディング。
地味な作品ですが、活劇風な場面を挿入したり、「ベストキッド」だったりと
飽きさせない。
第一、役者が皆んないい!
吾郎ちゃん、いい映画に出れて良かったな
ひとり黙々と作業する、でも、内面にコンプレックス抱えた、
友達思いなのに、不器用な
そんな「半」分の人間性かよく出ていたと思います。
みんないい中で、やっぱり1番光るのは
池脇千鶴!
生活感と女性としてのかわいさを
「半半」に観けられる、見事な女優さんですね
「ばか」のお弁当食べたいです