「翔ぶが如く.1〜5巻」司馬遼太郎 | のちゃのストーリーストーリー

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創作小説と書評
サブカル全般を気ままに語る

死ぬ前にもう一度読もうと思ってたのを、少しずつ読んでいる。征韓論で西郷が下野し、その後大久保の政府は不満武士のはけ口を求めるように台湾に兵を送ることになる。当然、中国が文句を言ってくるが、大久保はそれを外交で解決すべく全権を持って中国に渡る。大久保利通の本当の凄みが、この大国との外交交渉で存分に発揮されるのである。
NHK大河ドラマの「翔ぶが如く」は幕末、明治期の二部構成にしてしまったため、ここらの胸のすくような下りは全部カットされていた。残念。
五巻はそこまで、後半はいよいよ西南戦争。ここからは物語は、英雄豪傑たちと、サムライどもの挽歌となっていくのである。