ボンがカウンターから出ると。
「待った!俺も帰るから」
大高が慌てて飯をかっこんだ。
大高が食べ終わるのにさほど時間は時間は掛からなかったがボンには1秒が1分にも感じた。
「お待たせ」
大高が席を立ち上がると。
「みんな今日はごめんなさい。お世話になったのに」
果歩さんは泣いていた。
果歩さんに向かって3人で一礼をすると、「ボン、お土産」
と言って果歩さんが1冊の本をボンに渡した。
ボンは、本を受け取ると果歩さんに向かってもう一度頭を下げてから店を出た。
アクアを出てシーの方を見てみると、灯りが1つだけ点いていてひっそりとしていた。