無償に惹かれる言葉がある。
雑草、雑誌、雑談。
「雑」にはありふれている。当たり前。珍しくない。
ごちゃごちゃしている。いい加減。
トいうネガティブなイメージがつきまとう。
でも一方でいい意味で力が抜けている。細かいことを気にしない。なんでもあり。なんとかなる。えーそんなんでいいの。
というカルチャーショックを受けるようなミラクルと出会える軌跡が潜んでいるような誘惑に駆られてしまうのは気のせいだろうか。
たぶんこの本で書かれているのはどっちもだろうけどきっと魅力の描かれ方が素敵なんだろう。
普通、定食屋の名前につけないようなネーミングセンス。
それでいてなんだか出される料理はありきたりなんだけど美味しそうな雰囲気いいを醸し出している。
でもってそこで働く女性ふたりの関係性もなんか一癖も二癖もありそうで。
著者も「三千円の使い方」で多くの読者を魅了したヒットメーカーだ。
はたして小説の読み応えは雑なように思わせてザッツ・エンタテインメントだったりして。
どっちだろうか。