
渋谷で3度目の写真展が行われた。
早速、脚を運ぶ。
その写真を見ていると
何だかわかる気がする。
別に人に褒められたいとか
認められたいなんて気持ちで
シャッターを切っていなかったんだろうなと。
街を歩きながら
自宅の近所を
カメラを持って散歩しながら写真を撮るのが
日課だったみたい。
特にどこかに発表するでもなく
たまに友人に見せる程度だったらしい。
生前に出版された写真集は
たったの一冊だけ。
本人は写真を撮ることと絵を描くこと以外に
あまり興味がなかったみたい。
街のスナップ写真が大半で。
ガラス越しや物の陰や隙間から写る全体のある一部分だったりして。
なんだか見ていて想像力を掻き立てられる。
本人はもうこの角度
この形
この配色は
素晴らしいと思って
面白がってシャッターを切っているのが
目に浮かぶようです。
純粋に好奇心が先立って生み出されたものは
時や環境を越えて訴えかけるメッセージが込もっている。
没後発見されたその作品たちはそんな魅力を放ってやまない。
しかもまだ未発表の作品が数多く眠っていてお披露目の時を待ちわびているそうだ。
ソール・ライター
次の写真展も楽しみだ。