昨日のおじいさんの続き | maru's rollin' life

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今日はですね、帰り道に、なんとなく一駅分歩こうかなって気分になりまして、


最近、自分の情けなさや、自分の至らなさを痛感していて。


根本的に、普通の人間として本来持っているべき要素が備わっていないのであれば、改善すること自体不可能に等しいんじゃないか。

要するに、生きてる意味あるんだろうかと。


昔から、似たような状況で同じような心境を体験していたことを思い出して、

あぁ、昔も今も変わらないんだな…


とか、ぶつくさぶつくさ楽な方向に、諦める方向に行くようなネガティビティーなことをぼさっと考えながら、夜道歩いておりまして、


そしたらですね、


ピサの斜塔のように後方に30度ほど傾いた状態で、塀に掴まって散歩をしているらしきおじいちゃんが見えまして。


さて、…これは??


ただ散歩中なのだろうか…
邪魔しちゃ悪いだろうか…
ならば手を貸すほどの事でもないのか…??

いや、しかしもし困っているのなら
と思い、声をかけてみた。


老齢のせいだろうか、少々日本語が噛み合わない。

しかしそれは私も同じだ。よく日本語が分からないと言われる。


どうやらこのおじいさんは散歩中に道に迷ってしまったようである。


しかも、読売ランドから来て、散歩して(多分生田あたりまで)また読みランに戻る手筈が、

道に迷っている間に暗くなり、視界も殆ど見えない状況になって、新百合まで来てしまったらしい。



ということで、最寄りの駅まで行き、そこから電車で読みランまで送って行くことにした。

更に話を聞けば、読みランの駅から、家も近いようなので、お家まで送って行っても支障はないだろうと考えた。


しかし、新百合の駅の方が少し遠く、柿生に行った方が近いので、とりあえず柿生の駅まで行くことにした。



そしてこのおじいさんなのだが、腰から後方に傾いているのと、重心が思いっきり右に片寄っていらっしゃるので、手を貸し出したはいいのだが、片方でだけでは上手く歩けないので、
両方手を差し出す形になり、何故か道端で手をとって踊っている形になってしまった。

影だけみると、なかなか面白い笑



そしてこのおじいさん、良い人そうだ。


既にあのあっつい昼間から歩いているにもかかわらず、

疲れたー

だの、

休みたいー

だの、四の五の言わない。

私は別に途中で休んだりしても全く構わないのだが、

このおじいさんがわがままな老人という訳ではなさそうだということが分かった。


しかも、こちらが端的に問いかければ、会話も出来る。

どうやら、昔彫刻をしていたそうだ。


それに、何度か、

迷惑をかけてしまって申し訳ない。

と、おっしゃっていた。


私は、久々にせかせかした時間から解放されて、非常にゆっくり歩けていたので、全く問題ないのだが…しかも、わたしが好きで手を差し出したのだ。

これっぽっちも迷惑ではない。


優しいおじいさんだった。


しかも、散歩に出てから、飲み物を飲んでいないのではないかと思い、持っていた水をあげた。

こぼさずにちゃんと飲んでいる。


おお!なかなか出来るじいちゃんだ。



さて、なかなか歩いたのだが、まだ半分にすら到達しない。そろそろキツイ。腕も脚もプルプルしてきた。

ウォーキングなうのおっさん二人、立ち止まってこっちを見ている。

通り過ぎた車も、このよく分からない光景が気になるのか、止まっては、ゆっくり徐行を繰り返している。


見ているだけなら、助けろよ。


ただ、バイクで二ケツしていたカップルが、わざわざ戻ってきてくれて、声をかけてくれた。

少し感動した。

声をかけてもらえるってことが意外と嬉しいものだった。


やっと半分まで来たかというところで、ポリスマン登場。

救世主だった。


私もいろいろと連絡先や住所、状況などを聞かれたのだが、

おじいさんの名前を聞かれた時、

そういえば知らなかったのだ。おじいさんの名前。

ポリスマンのもう一人がおじいさんに問いただしているのだが、こいつは少々語調が荒い。

少し可哀想である。


まあ、とりあえず私が知っているだけのことは話し、おじいさんはお家まで送って行ってくれるようなので、安心して引き継いでもらった。


最後に、優しくしてあげてくださいね。
とだけ付け加えた。


最近、自分はカスだとか、ずっと沈殿化していたので、

もう私が去って行った後に、私に状況を聞いていたポリスマンが、もう一人に、

随分と優しい子ですね。


と言った言葉に救われた。



おじいさん、無事にお家に着いていますように。


ありがとう。