静かな海
コバルトブルーの海に浮かぶ小さな島
「わー、すぐっ!」
「惰眠をむさぼるな!」
「口をあけて仕事をしなさい!」
「さきぐゎー、ちゅくちぃぐゎー」
「男たるもの泰然自若に構えなさい」
あなたの口ぐせや表情を思い出しながら
「ありがとう」
とは、あえて言いませんが
何故でしょうね。
胸にこみ上げるものがあり、涙が流れてきます。
じいちゃんは幼少の頃、大きいばあちゃんと離れて暮していて大変さびしかったそうです。
ある日、大きいばあちゃんがこの島にもどってきた時に、港に入って来る船を見ながら
「あんまーがきた、あんまーがきた」
と飛び跳ねて叫んだそうです。
「90年前のあなたは、どんな子どもだったんだろう」
と想像しながら、その光景が見えるような今日の渡名喜島の風景です。
福松おじーと、ウシおばーのお墓に向かって、ウートートーしました。
「孫、ひ孫、玄孫、みんな頑張っています。見守ってください」
そうだ。忘れていた。
前段の親父の口癖ですが、
そのまま、あなたにお返しします(笑)
あっはっはっ
「わー、すぐっ!」
声が島から聞こえてきた。
今夜は一緒に飲みましょう。