IBMBIGBLUE チアリーダーを

2021年シーズンで引退した

この方を採り上げてます。

 

これを書くにあたって、

引退のメッセージを何回も読んだ。

 

6年間のBBCでの思いや、

感謝の文言。

 

ここまでのBBCでの思いを胸に、

引退後は次のステップに進むこと。

 

次の世代にも期待してほしいと

BIGBLUEファミリーに向けたメッセージ。

 

それら一見して読み取れる

文言の狭間から、なにか感じる。

 

なんだろう…。

 

なにか…

 

「やりきったビックリマーク」とか、

「(BBCでの活動に)悔いはないビックリマーク

そういった文章では…ない。

 

たしかに、

2019年シーズンにキャプテンに就任。

ところが、

チームはレギュラーシーズン5位に止まり、

セミファイナルに進出できなかった

 

翌年の2020年は、

コロナ禍に襲われる。

イレギュラーな短縮開催になった。

 

BBCではKanaさんが

2年続けてキャプテンとなった。

 

持ち前の人柄の良さと、

その笑顔で、

サイドラインを率先して盛り上げる。

が…

 

前年のリベンジを狙って遠征するも、

エレコム神戸ファイニーズに

2年連続で敗れた。

すると、

最終第3節では、

ノジマ相模原ライズにも敗れて

このシーズン3戦全敗

かつてない

屈辱的なシーズンとなった。

 

 

 

KanaさんのBBC最後の年となった

2021年シーズン。

この年、

キャプテンはMaikaさん。

Kanaさんは、

バイスキャプテンとして

後見的立場となる。

 

このシーズンのKanaさん。

魅せ方がさらに

磨きをかけたものになっていた。

 

私は、

次の代への目途をつけて、

最後のシーズンとして

この頃には気持ちの整理ができていた。

 

そう思っていた。

 

だから、

気負いもなく、

自分が魅せたいとおもう

表現をしていた。

 

そう思っていた。

 

6年だ。

私の勝手な感覚だが、

Xリーグのチアリーダーで

同一のチアを1~2年で

辞めてしまうと、短いと感じる。

 

3年以上になると、

十分な期間所属したと思う。

 

6年所属し続けた

Xリーグチアリーダーは

数少ない。

 

ただ…

 

この方は、

見慣れてるハズだが、

いつもフレッシュだった。

観客席へのアピールを忘れない人だった。

ご本人も書いていたが、

6年はあっという間だった。

 

あっという間だったが、

一方で

 

(そろそろか…)

とも考えていた。

だから、

この年に撮影した画像が例年より多い。

今回の記事では載せきれないほどだ。

 

ご本人も私生活での転機を含めて、

覚悟して臨んだシーズンだったと思う。

それだけに、

サイドラインから魅せた表情は、

かつてないものだった。

 

一つ一つのパフォーマンスに

感情が込められているのが、

素人目にも伝わった。

 

この年、

BIGBLUEは、

第1節で2年連続負けていた

エレコム神戸ファイニーズに

引き分けビックリマーク

 

ノジマ相模原ライズには、

前半リードを許すが、

後半に怒涛の反撃で逆転し

僅差で勝利!!

 

引き分けの勝ち点1が効いて、

3年ぶりにセミファイナルに進出アップする。

 

しかし…

 

関西遠征となった

パナソニックインパルス戦で敗れ、

そこでシーズン終了となった。

 

この方を最後にサイドラインで見たのは、

11月27日の富士スタだった。

 

この試合もクリエイターズが、

前半同点に持ち込み、

後半突き放してなんとか勝利した。

 

それが、

この姿を見た最後の試合だった。

 

セミファイナル進出を決めた

このとき、

この方はどういう心境だったのだろうはてなマーク

 

もっと言えば、

敗れたとはいえ、インパルス相手に

互角の試合に持ち込んだ

セミファイナルでこの方は

どういう心境だったのだろうはてなマーク

 

ひょっとしたら、

こう思ったのではないだろうかはてなマーク

JXBまであと一歩のところまで来てる。」

 

日本一まであと少しのところまで戻ったビックリマーク

と…。

 

「晴れの舞台である東京ドームでパフォーマンスをしたい!!

 

と…。

 

<引退のメッセージ>

「一生の宝物」

そう書かれていたのは、

ルーキーイヤーのこれだった。

 

これ以後、

BIGBLUEはJXBまで

「あと一歩」のところまで

到達していた。

が…

 

その「一歩」は、

とてつもなく遠かった。

 

2017年から2年連続で、

フロンティアーズに跳ね返された。

 

この大敗は、

「フロンティアーズ一強」という

状況のお膳立てにすらなった。

 

BIGBLUEにとっては、

屈辱でしかない。

 

しかも、

キャプテン就任の年は、

セミファイナルにすら進出できなかった。

 

そして、コロナ禍に襲われた。

 

BBC在籍中に、日本一どころか

JXBすら遠くなってしまった。

 

何年もかかって、

やっ…と、ルーキー時代の

位置にまで復活してきたのだ。

 

 

引退のメッセージに書かれていた

一文を掲載する。

 

 

「BBCにいたからこそ経験した悲しい気持ち、悔しい気持ち、楽しく幸せな気持ち、真剣になれた気持ち、全てが私の財産そのものです。」

(太字部分は筆者加工)

 

 

前向きな文章に見えるが、

経験した…の後には

「悲しい」、「悔しい」が先に書かれている。

 

BBCにいたからこそ経験した

「悲しい」、「悔しい」というのは、

まさにこれが含まれていたと思う。

このとき、

BBCの多くのベテランメンバーが

絶望的な表情になっていた。

 

場数を踏んだ、

スキルの高い、誇り高きBBCの

ベテランメンバーが

絶望的な表情になっていた。

 

なんとか、

観客席と向かい合うときだけ、

笑顔になろうと必死になった。

 

このかたも、

その一人だったのだ。

 

引退のメッセージには、

これまで伺い知ることのできなかった

「本心」が垣間見えた。

 

そう感じた。

 

 

もう一文を引用したい。

 

「引き続き、BIG BLUEの日本一に向けて、チアリーダースピリットを持って応援し続けます!」

(太字は筆者加工)

 

そう書かれてる。

現役から退いたとしても、

BBCとしての魂は、

Kanaさんに残り続ける。

 

素の表情である笑顔の裏で、

様々な出来事や感情があった。

 

ただ…

 

それを微塵も感じさせない人だった。

 

私は、本当に尊敬している。

この方を。