い~つの日か~音譜

(YouTubeよりスクショ。)

 

 

「浜崎あゆみさんは…」

「馬鹿じゃないと思います。」

 

浜崎あゆみの…

 

 

どっかのYouTubeに

1年前からUpされていたCM動画。

 

 

ドラマ「M ~愛すべき人がいて~」第5話。

 

 

アユ役の安斉かれんが、

その演技で…感動させます!!

 

 

2rdシングルがオリコン20位と、

1st同様の順位でしたが、

(ABEMAよりスクショ。以下同。)

 

ネットの掲示板を中心に、

徐々に知られ始めたアユ。

 

そんなアユをさらに認知させるために

マサがとった戦略が…

 

テレビテレビへの出演。

ところが…

 

「AYUは…。」

 

「AYUはぁ…。」

 

「AYUは。AYUは。」と、

自分の名前を連呼した結果…

 

「AYUはバカ。」

というイメージが広がってしまいますあせるあせる

 

 

これを見たマサ。

 

「アユは…バカ。」

自分の戦略とは違った結果が出たハズなのに、

動揺するそぶりもありません。

 

テレビに出た効果もあってか、

3rdシングルは、オリコン初登場9位ビックリマーク

念願のTOP10入りを喜ぶ「チームAYU」のみなさん。

 

認知度は向上したものの、

世間のイメージは…

 

「テレビに出した結果、バカだと思われてる。」

(わざわざそのことを言うために、お祝いの場に訪れた大浜社長こと高嶋政伸。)

 

「歌はうまいが、バカ。」

のまま…あせる

 

これに対して、

マサ専務。

この表情。

 

「これを待ってたんですよ。」

 

(「えっ…!?マジはてなマーク」と心の中で呟いているであろうアユこと安斉かれん。)

 

「アユはバカ」の状態から、

アユへ共感してもらうための

起死回生の策。

 

それが、

アユの深夜ラジオへの生出演。

「AYUのオールナイトジャパン」

タイトルは…

 

「“AYUはバカじゃない”」

 

 

それを聞いたアユ。

思わず、「えっ!?

(この表情は秀逸です。安斉かれんだからこそでしょう。)

 

 

しかも、

ラジオ出演なのに、CMを打ったのです。

 

それが…

 

いつの日か~音譜

 

「AYUは…バカじゃないと思います。」

 

 

冒頭にUpした当時のCMでは、

秋元康氏が出演してましたが、

 

ドラマの方では、

「チームAYU」の面々という違いはあるものの

ほぼ当時に忠実なCMだったようです。

 

 

深夜1時から生放送で始まった

AYUのオールナイトジャパン。

 

「AYUです。」

「…」

 

始まったはいいが、

何をしゃべればよいのか、

全く浮かばないアユ。

 

心配そうに見つめる

河北麻友子演じるマネージャーに対して、

マサは落ち着てます。

 

マサは、番組スタッフに

「あのコーナー行ってください。」

「一番強いやつから。」

余計にしゃべれなくなる事を心配する

番組スタッフを押し切り、始まったのが…

 

AYUのイメージについての街頭インタビュー。

 

そこから流れてきた街の声は…

「知ってる~。なんかAYUって、超バカだよね~。

 

「自分の名前言って、どんだけ自分好きなんだはてなマーク

そんなにバカで売れると思いますか~はてなマークww」

 

アユをバカにした街の声の数々に、

河北麻友子も

「酷すぎませんか?」と心配します。

が…マサ。

「大丈夫だ。」

 

ここから、

アユこと安斉かれんが感動させますビックリマーク

 

小バカにされたインタビューの数々に、

アユはお礼を言うと、

落ち着いた口調で語り始めます。

「アユは、バカかどうかと聞かれたら…」

バカだと思います。

 

「そんなにバカで、売れるのはてなマークという質問に対しては…」

売れます。

「アユは売れます。」

「なぜなら、アユはバカだから。

バカだから夢を見られるんです。

 

「だから、バカでいいんです。」

「アユは、ぜったい夢の虹虹を渡ります。」

(第1話より。)

 

「バカですよねあせるあせる

 

アユの言葉に

目に涙をためるマサこと三浦翔平。

 

「でも、そんなバカなことを本気で思わせてくれた人に出会えた私は、幸せです。」

 

「もし…」

「もし、そんなアユの歌を好きになってくれる人がいたら…」

「そんなみんなに言います。」

アユと一緒にバカになろービックリマーク

アユと一緒に夢を見よービックリマーク

 

「みんなービックリマーク

「アユを信じろー!!

(とうとう、カメラのフレームから顔がはみ出るアユあせるそれがいいビックリマーク

 

マサ。

感動してます。

(既にこのブログのオッサンは…泣いてますあせる

 

マサを見つめるアユこと安斉かれん。

この笑顔。

これは…

 

名演ですよ!!

 

 

再開に際して行われたリモート記者会見で、

田中みな実が言っていた…

 

「2文字以上発しない。」

 

「すご。」、「マジ。」、「やば。」

 

この3語で全てを表現する

安斉かれんだからこそ可能な演技ですビックリマーク

 

これが、

頭の中で色々考えるような人物だったら、

こんな自然体の表現はできませんあせるあせる

 

このオッサンすら感動させた

「AYUのオールナイトジャパン」は、

ドラマ上でも大成功!!

 

ネットの掲示板は、

アユの評価が一変!!

 

そして、

満を持して元旦に発売された

1stアルバムは…

初週で150万枚を記録したのですドンッ

 

 

 

この起死回生となったアユのラジオ生出演。

 

当然、

原作にも重要なエピソードとして登場します。

 

 

デビューの頃に、

メディアへの取材対応を「専務」に聞いたところ、

 

「ありのままのでいいよ。」

「いつものあゆのまま答えれば良い。」

との返答を真に受けて、

 

お母さんや専務、

そして親友の「メイ」と話すように、

 

「あゆはぁ」

「あゆはねぇ」

と返答していたところ…

 

「エイベックスの新人歌手・浜崎あゆみはバカなのか」

 

とネット上で評価が広まったそうです。

(小松成美著「M ~愛すべき人がいて~」<以下、「原作」と表記>145頁より。)

 

 

ラジオ番組への出演について、

その目的をマサはこう述べてます。

 

「大衆を引き付けるエネルギーは正も負も必要で、振り幅が大きいほど遠心力が増す。そのことがこの番組で証明されるんだ。」(原作146頁)

 

 

アユの評価と、

それを気にする本人をケアしつつ、

マイナスの評価を浸透させて、

芸能メディアがいじるほどまで拡大させてから、

満を持してラジオに出演させたことが分かります。

 

ラジオを選択した理由は原作からも分かりません。

 

しかし、

歌手として「声」を伝えるアユの人柄は、

「声」のみのラジオこそ相応しいと考えたのかもしれません。

 

それと、

当時の深夜ラジオの影響力の大きさも考慮されるべきでしょう。

 

現在でも、伊集院氏がラジオで、

「M」に登場した田中みな実の眼帯が

博多通りもんにそっくりで送ってきたという

エピソードが拡大したのですから。

 

 

1998年12月28日に放送された

実際の放送では、原作によると、

max matsuuraのことも多く語ったそうです。

 

そして、

放送後は、「大騒動」で、

「浜崎あゆみはバカじゃない!」が、

裏キャッチコピーとして、女子のファンが

手紙やメールをくれるようになったそうです。

(原作150頁)

 

 

ドラマでは、そこまでの背景の

説明はありません。

 

しかし、

マサの思わせぶりな振舞いは、

このラジオで局面を一気に変えると

十分表現していました。

 

なにより、

アユの一連のセリフは、

ドラマの第1話から積み重ねてきた

キーワードを用いることで、

アユが信念もって夢へ進んでいることを

十分に証明するものでした。

 

その証明には、

安斉かれんの演技こそ相応しかったのです。

 

 

 

この第5話での安斉かれんの演技は、

本当に「やばビックリマーク」でしたあせるあせる

 

特に、

マサと2人で休日を過ごしたシーン。

 

1stシングルが、

20位と思うような結果にならず、

落ち込むアユ。

 

「ごめんなさい。」

「マサさんが死ぬ気でやってくれているのに…」

「アユの歌がみんなの心に届いてないからだ。」

と、自分を責めます。

 

これに、

マサが…

 

「俺を信じろ。」

「アユの歌は必ず届く。」と言うと、

休みをとろうと提案します。

 

「仕事を忘れて、アユとマサだ。」

 

この直後の安斉かれんの…

笑顔。

 

からの…

 

「やったラブラブ

 

これは、凄いですよ!!

 

安斉かれんワールドです!!

これ見て、マサ。

(これは、演技ではなく素で照れ笑いしてると思ってしまうあせる

 

実力派の俳優の三浦翔平氏を

照れさせるんですから、

相当ですあせるあせる

 

推測でしかありませんが、

ドラマの制作陣は、

 

ドラマの筋に合わせるような演技を

安斉かれんに求めるのではなく、

 

逆に、

安斉かれんの性格をそのまま

活かせるような演出にしていると

思えてきます。

 

自然体な安斉かれんの演技が光った

「M」の第5話。

 

 

ですが…

 

原作を念頭に置けば、

今夜放送の第6話以降は、

 

多忙を極めるアユとマサが、

すれ違いを生じさせ、

別れを選択するという、

天然な演技では済まない展開になります。

 

安斉かれんの演技力は、

この先、最終回に向けて、

真価が問われるのかもしれません。

 

 

第1回から第4回にかけてのアユこと

安斉かれん氏の変化はコチラをご覧ください。

「第1回からのアユの変化!!第4回のアユ!!」

 

第6話で壁ドンドンッした安斉かれん氏について

アユこと安斉かれん。壁ドンかます!その真意を考える‼️(「M ~愛すべき人がいて~」第6話)