これは、磁石の短編です。
苦手な方はUターンを。
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仕事が終わって車で帰るところだ。
連絡をいれてみようか…?
もう、寝てるか…(笑)
どんだけ会いたいんだ、俺は。
もう、ずっと会ってない。
仕事はリモートだから顔は見てるけど、直接は会えていない。
日付けも変わって今日は7日だ。
そんな事を思いながら帰り道の景色を車の中から眺めていた。
すると、ポケットの中のスマホが震えた。
ポケットの中からスマホを出す。
こんな時間に誰だろ…?
と思いながらカズだといいな、と思った。
ゆっくりとスマホを見ると俺の顔は緩んだ。
ニヤッと笑っていて自分でもそれが可笑しかった。
〈しょうちゃん、今日は何の日か知ってる?〉
一言だけのメッセージ。
今日は…
もう、日付けが変わったし7月7日?
何の日…?
あっ!
そうか、七夕か。
〈七夕…だよな?〉
そう返信をするとすぐに電話が鳴った。
その音にびっくりしてスマホを落としそうになる。
『カズ?どうした?』
『うん…なんかさ、、』
ちょっと寂しそうな声を聞いて何ヶ月か前のベッドでのカズを思い出していた。
また、顔が緩む。
可愛いやつ。
七夕だから会えないのは彦星と織姫みたいだね、とも言うつもりかな。
そう思ってカズの言葉を待った。
『ずっと会えてないじゃん?』
『うん…』
『彦星と織姫みたいだよね…オレたち…』
俺は思ってた言葉が聞こえてきて思わずフフっと笑った。
『えっ、なんで笑うの?可笑しい?』
『いや…同じこと思ってたからさ…』
『ふふ、そっか』
会いたいな、カズ。
そう言葉にしようとしてやめた。
言葉にしたらものすごく会いたくなってしまう。
七夕になってすぐにカズから電話をもらっただえで充分だ。
もう少し会えるまで我慢しよう。
『しょうちゃん、仕事帰りでしょ?』
『うん。』
『おつかれさま。』
『ありがと。』
俺はこの言葉だけで今は充分。
いや、本当はもっと違う言葉を聞きたいかも。
でも、カズはきっと言わない。
アイツいつも誤魔化すんだもんな(笑)
『じゃあな、カズ。』
俺が電話を切ろうとすると
『あ、待って…』
『ん?』
『あの…さ…』
『なに?』
『しょうちゃん、好きだよ。』
『へっ?』
俺は思わず変な声を出してしまった。
『おやすみ』
カズはそのまま電話を切ってしまった。
『あ、カズ?』
切れちゃった。。
やっぱり可愛いやつ。
今日は、ゆっくり眠れそうだよ。
俺も好きだよ。
いや、愛してる。。
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久しぶりに書きました。
七夕だからね(^^;
書くのに少し迷ったけど…。
本当はあまりよろしくないもんね。
妄想小説も…。
まぁ、でもたまにはね。。
では、またー!