雪。(翔) | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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さっきまで降ってなかったのに…


俺はカーテンの隙間から外を覗いた。


腕時計をチラっと見る。


そろそろ行かないと。


暖かいコートをクローゼットから引っ張り出して来た。

寒いよな。

都会で雪なんて珍しい。


待ち合わせの場所まで少しだけ急いだ。


君が寒そうに待ってるのが頭に浮かぶ。



待ち合わせた場所に着くと君は空を見上げていた。


「何してんの?」


空から視線を外して俺の方に顔を向けた。


「翔くん。もう来たの?」


「君こそずいぶん早いんだね。」


「雪…珍しいでしょ?」

君が少し微笑んだ。


「うん…都会では珍しいね。」



俺も空を見上げる。
すると、俺の顔を覗き込んで「ねぇ、なんか嬉しそうじゃない?」と笑った。


「えっ?そう?」



君は俺の心が読めんだろうか?


こんなに寒い日だ。

いつもより、二人寄り添っていられる。

そう思ったんだ。

すると、君の方から俺にピッタリとくっついてきた。


「寒い日はこうしてると暖かいよね。」
そう言って恥ずかしそうに笑った。


寒い日でも二人でいると暖かい。


俺は君の手を握って「じゃあ、行こうか」と歩き出した。



こうして二人で過ごす雪の日も悪くない。