空を見上げると青い空が広がっていた。
今日は気持ちのいい空。
暖かい空気の中を静かに歩くと君の顔が浮かぶ。
今頃どうしてるかな?
ふと、思い出す君の仕草、声。
こんな気持ちのいい空の下をひとりで歩くのは寂しいな。
ふと、後ろを振り返る。
もしかしたら…
なんてね。
また前を向いて歩き出した時、ポケットの中のスマホが振動した。
〝もしもし?〟
君の声は私の胸に静かに届いて心地よかった。
〝元気にしてる?〟
〝会いに行くよ〟
ふと、見上げた空は曇って見えない。
こぼれ落ちた涙は静かにアスファルトに落ちて消えた。
〝何、泣いてるんですか?〟
〝会いにいくって言ってるでしょ?〟
だから泣いてるんだって。
なかなか会えない私たちだから。
〝もしもし?〟
〝大丈夫?ちゃんと好きですよ〟
優しい声が心に響いてそれだけで充分。
今日は綺麗な空。
君の声が私の心を満たす。
好きだよ。
私も。
空を見上げると青い空が広がっていた。