”智くん、birthdayシリーズ(2018version)” | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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大宮
2018.11.26
誕生日シリーズ智くんversion




今年もまたお祝いが出来る。

そんなふうに思いながらサクサクと彼の家までの道を歩いていた。

今年はいつもよりも暖かい冬らしい。


吐く息が白い…なんてことはなく気温も高くまるで春みたいな陽射しだ。


上着のポッケトに入ったプレゼントを確認する。


ちゃんと入ってる。

彼のマンションの前まで来て足をとめた。


いるよな…

今日は休みなはず。


昨日0時ぴったりにLINEをした。
おめでとうって。

他のメンバーからも次々に入るグループLINE。

俺が一番って思ったのに一番は潤くんだった。

翔ちゃんは、仕事だったし…

相葉くんからもちゃんと来ていた。

翔ちゃんは、自分が一番じゃなくて悔しそうだった。

オレだって悔しい。


それに…言葉だけじゃなく…直接会ってオレはオレで特別な事がしたくて毎年こうやって大野さんを訪ねる。



インターフォンを鳴らしエントランスに入れてもらって部屋までへと上がって行った。

ワクワクとドキドキが混じって落ち着かない。

エレベーターが上っていく階数を眺めて"早く、早く"と気持ちばかり焦った。

いざ大野さんの住んでいる階に着くと何故か緊張して帰ろうかと思った。

でも…会いたいし。

オレは大野さんの部屋の前で止まって深呼吸した。



ピンポーン



鳴らすとすぐに出てきた。


「いらっしゃい」笑顔でドアを開ける彼がいた。


「ふふ、大野さん嬉しそうですね?」


「ん?そうか?」

オレは靴を脱いでズカズカと部屋へと上がった。

「あ、昨日…LINEありがとな。」

大野さんはキッチンへと行ってヤカンに火をかけていた。


「うん…」

オレはリビングのソファーに座りながら大野さんがキッチンから戻ってくるのを待った。

しばらくして大野さんが戻ってくるとオレはソファーから立ち上がった。


「さとし…おめでと。」

そう言ってソファーへ座ろうとしていた大野さんにギュッと抱きついた。

「えっ?ちょっ…カズ?」


「おめでとうって言ってんの。」

オレはさらにギューッと力を込めて抱きついた。

「あ、ありがと。なに?今年はこれがプレゼント?ハグ?」


「…ん…違う…」


「おまえさぁ、いっつも変なもんくれるもんな。いつかのあの箱…捨てられずにまだあるんだぜ」


「うん…嬉しいよ。大野さんなら絶対捨てないって分かってる。」


「うん…まぁ。」

オレは大野さんから離れると上着のポケットから小さな箱を出した。


「はい。大野さん。」


「なに?」


「プレゼント、ふふ」


「なんだよ?その不敵な笑みは?」


「ふふ、別に(笑)」


「あ、おまえまた、変なものだな!」


「まぁ、いいから。あとで、開けてみて。」


「あとで?」

その時、ヤカンが音を立てていた。
お湯が沸いたらしい。

「あ、今コーヒー入れる。」


「いらない。帰るから。」


「へ?」


「帰るって言ってんの。」


「えっ?」


「マヌケな顔だな(笑)またね」


「あ、あぁ。」


「あ、ヤカン…火 止めたら?ずっとヤカンが鳴ってる(笑)」


「えっ?うん。」



「それ、箱の中身 大野さんに似てるから。ねっ?」

オレはそう言うと靴を履いて玄関を出た。

んふふ、大野さんなんて言うかな…。
オレは箱を開けた大野さんを想像してククッと笑った。




「なんだよ、カズのやつ…また…」
大野は箱を軽く振ってみた。

カシャカシャと何か箱の中で動く音がした。
ゆっくりと小さな箱を開けると…

「なんだこれ?(笑)」

小さなピンク色のブタの置物。

「俺に似てる?太ってるから…?ん?」

でもよく見ると小さなホクロが見えた。

大野は思わず笑った。

ふふふ、なんだ、これカズじゃん。

箱から取り出してよく見てみるとますますカズに似てる(笑)

お腹に小さな文字が見えた。


″愛してますよ″


ふふ、カズのやつ。

俺も愛してる。

バカ。

また、こんなプレゼント。

大野は嬉しくて少しだけ泣けた。


小さなブタをそっと棚に飾るとソファーからそれを眺めた。


スマホを手に取り、カズのアイコンを探した。




″カズ、俺だって愛してます、ありがと″


オレの上着のポケットから着信音が聞こえた。




大野さんに届いたみたいだな。

今年も。



愛してます。

ずっとね。


でもね…

4人とも愛してる。


今度は相葉さんかな。

ふふ…


オレは少し暖かい陽射しの中を背中を丸めたまま歩いていた。


そして、そっと空を見上げた。


愛だな。


今年も。




ぼそっとつぶやいた。






終わり。





いつかの大宮誕生日シリーズです。
良かったら。