Snowflake
「寒っ…」
俺は寒さに背中を丸めた。
仕事が終わりビルの入口から外を見ると昼から降っていた雨は雪に変わっていた。
すっかり暗くなった街にしんしんと降り積もる。
綺麗だな、雪。
そんなふうに思って空を見上げると君のことを思い出した。
『傘、いる?』
『えっ?』
会社のビルの入口から今日と同じように外を眺めていると後から声がした。
振り返ると君がいたんだ。
あの日も雨から雪に変わった。
そんな季節で出会いいつもそばにいた。
『ねぇ、息が白いの。今日も寒いね。』
君は嬉しそうに俺を見て笑う。
同じ景色を見て同じ空気を吸って同じ時間を過ごす。
『雪って、真っ白で本当に綺麗。』
『うん、本当だな。』
空を見上げる君を愛しく思った。
待ち合わせのカフェで君を見つけると思わず走った。
『そんなに急ぐことないのに(笑)』
君が笑う。
そんなささやかな日々の中で幸せを見つけていく。
初めて唇を重ねた時、君は恥ずかしそうに俯いた。
甘い記憶と苦い記憶。
君が初めて泣いたのも寒い季節だった。
抱きしめてももう遅いことは俺にだって分かっていた。
寒い季節が終わる前にもう一度、もう一度会いたい。
君を忘れたくない。
忘れない。
君は今どこでどんなふうに過ごしてる?
雪を見ていたらあまりにも綺麗で、突然書きたくなって書きました。
Snowflakeが好きでこの曲で書いてみたいと思っていて。
何となく思いつきでザッと書いてしまいました
思いつきで翔ちゃんにしましたが、誰でも良かったかも^^;
ではでは、お粗末さまでした