雷
「わっ、光った!」
外を見ると大粒の雨が降り始めていた。
空を見ると真っ暗。
空がゴーっと音を立てていた。
俺は慌ててカーテンを閉めた。
すると、ソファーでお昼寝をしていた彼女が目を覚ました。
「カズくん、なんでカーテン閉めちゃうの?」
「えっ?だってほら。雷もすごいし。雨も叩きつけるように降ってる。」
俺が窓を指さすと彼女は「本当に?」と言ってソファーから降りて窓の近くに走った。
カーテンを開けて窓も開けて空を見上げた。
「わっ!すごい!」
「ちょっと、雨が部屋に入って来ちゃうよ」
慌てて俺が窓を閉めると君はちょっと不機嫌な顔をした。
「なんで閉めちゃうの?!」
「えっ?だって、部屋が濡れちゃう。」
「大丈夫だよ、窓開けよ。ほら、涼しい風が入って来て気持ちいい。」
君は俺が閉めた窓をもう一度開けると空を見た。
その時、空が光った。
「わっ、光った!ほら早く閉めよ。」
「なんで、怖いの?」
彼女はいたずらっぽく俺を見て笑った。
「べ、別に怖いわけないじゃん。」
その時空がゴロゴロと低く大きな音を立てた。
「わっ!!」
俺は思わずその場にしゃがみ込んだ。
「ふふふ、ちょっとカズくん?」
「あ...あは。だって音にびっくりして。」
「雷怖いの?」君も俺の隣にしゃがんで同じ視線になった。
「怖くないよ。大丈夫!」
平静を装ってみたけど彼女にはバレてたみたいだ。
「ふふ、怖いならそう言えばいいのに(笑)」
「ねぇ、怖くないの?雷?」
「怖くないよ。私 好きなんだぁ。」
彼女は窓から空を見ていた。
「ほら、光った!鳴るよ!」
君はちょっと楽しそうに俺を見た。
「もうー、からかわないでよ。」
なんだか立場が逆だな。
俺はちょっと可笑しかった。
情けな...(笑)
その時、思ってもみない大きな音が鳴って「キャッ」と言って君が俺に抱きついてきた。
「あれ?怖くないんじゃないの?」
「だって、今の音は驚くでしょ?」
その時、電気が消えた。
エアコンも切れた。
「落ちたかな。」
俺が君を見ると電気が消えて少しだけ薄暗くなった部屋で君と目が合った。
唇を重ねようとした時、空が光った。
開いている窓から風がふわーっと入って来て君の髪をなびかせた。
「窓、閉めよっか。」
「ふふ、でもエアコンも切れちゃったし。締め切ったら暑いよ?」
「じゃあ、しばらく開けておこっか。」
窓から入ってくる心地よい風に吹かれて君とキスをした。
まだ、ゴロゴロと低い音を立てて空が鳴いていた。
こんな天気でも君といると楽しい。
電気が付くまでの間、窓を開けて二人で空を見ていた。
窓からは涼しい風が時折入ってくる。
「ねっ、雷も悪くないでしょ?」
君が隣で微笑んだ。
俺はどんな時でも君といれればそれで幸せだよ。
雷を怖がらない君も。
好きだよ。
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私、昔から雷が好きなんです。
おかしいでしょ?(笑)
そんな話しをしたら、昔 雷神様だったんじゃない?と言われたことがあります。
スピチュアル的な力を持つ方に言われたので本当なのかも??(^^;
ゴロゴロと鳴り出すとワクワクしてしまう。
ちょっとおかしいでしょ?
いや、かなり変ですね
でも、台風みたいな時はさすがに笑ってられません。
夕立程度の雷の時だけですよ。
なので、こんな話しを書いてみました。
今日は、こちら物凄い雷と雨でした。
雹も降ってた
すぐに落ち着きましたけどね
ではまた。
今日はこちら地方、お祭りです
ご訪問ありがとうございますm(*_ _)m♡