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潤を見送ったあと、部屋の掃除をして友達に電話を掛けた。
今日は日曜日。
仕事はお休みだった。
「あ、ともこ?」
「うん。どうしたの朝から珍しいね。」
「飲み会しない?」
「えっ?何急に。」
「えっとね。潤も連れて行くから。」
「ん?どういう事?」
「いろいろ考えたの。この前言ってた話だよー。」
「あー、彼にヤキモチ妬かせたいって、あれ?」
「そう!それ!」
「誰連れて行けばいいの?」
「とりあえず、ともこの彼と彼の友達とか。」
「いいけど、、そんな事して潤くん怒るんじゃないの?」
「いいの!たまには、心配させてやるんだから。」
「そんな事しなくても、潤くん ちゃんとあけみの事好きだって。」
「でもー・・・」
「んー、わかった。じゃあ二宮くんにも言っとく。」
「ありがとう。約束だからね。」
「あ、あけみ?」
「なに?」
「ヤキモチ妬かせたいってどうやって?」
「んー。二宮くんの友達?とちょっと仲良くしてみるとか。。」
「あのさ、あけみ。小学生じゃないんだから。やっぱやめた方がいいんじゃない?」
「うーん。でもなー。最近 潤くん友達とばかり遊んでて構ってくれないし。たまにはちょっと心配させてみたいって言うか。。」
「一緒に暮らしてるんだから朝晩一緒でしょー?」
そう言われて朝の甘い時間を思い出した。
言われてみたらそうだよね。
朝はあーやってキスしてくれるし抱きしめてくれる。
「ともこ?」
「ん?なに?」
「私、、愛されてるかも。」
「はぁ?もうノロケなら電話切るよ(笑)」
「ごめん。でもさ、せっかくだし飲み会はやろうよ。」
「うん。そうだね。じゃあ二宮くんにも言っとくね。」
みんなで飲み会をする。
結局そんな話で終わった。
でも、たまには潤くんを困らせてみるのもいいかも。
だって最近は本当に友達、友達って帰りも遅いし1人で待ってるのも寂しいんだから。
なんてそんな事を思っていた。
その時はあんな事が起こるなんて思ってもみなかった。