こんばんは♡
今日は「5人の空」お休みです。
代わりに昔書いた短編を再アップです。
読んだことがある方同じものですいません^^;
読んだことがない方、ちょっとだけ妄想してみて♡
では*^ω^)ノ"
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今日は、久しぶりのデート。
ワクワクしながら支度をする。
髪を整えて化粧をチェックして。
よしっ!!
時間に余裕を持たせたつもりだったけど、時計を見ると既に待ち合わせ時間の20分前。
急いで靴を履いて玄関を出た。
電車に乗ってもう一度時計を見た。
ヤバイ、間に合わない。
駅から急いで待ち合わせ場所のカフェの前へ向かった。
遠くからでも彼が不機嫌そうに待っているのが分かった。
お店の壁に寄り掛かってポケットに手を突っ込んだまま、彼は自分の足元を見ていた。
私が、必死に走って彼に近付き、「ごめん、待ったよね?」と駆け寄った。
「遅いんだよ、いつまで待たせんの?」
やっぱり彼は怒っていた。
ポケットに手を突っ込んだまま、私の方に体を向ける。
「ごめんね。急いだんだけど…」
「心配したんですけど」
彼はポケットから手を出して私の肩を掴んだ。
「えっ?!」
「あんまり待たせんなよっ」
今度は私の腕を掴んで私を引っ張って歩き出した。
「痛いっ!ごめんね。そんなに怒らないでよ…」
そう言う私の言葉を完全に無視して彼は私の手を引っ張って歩き続ける。
少し歩いて人気のない路地へと来ると急に立ち止まった。
「ちょっと、カズ?」
彼は黙って私を壁へと押しやった。
「痛いっ!」
彼は黙って私の目を見つめて、こう言った。
「早くこうしたかったんだ。」
彼は私の唇に唇を重ねてきた。
私は、彼に身を任せて瞳を閉じた。
唇を離すと「もう、待たせないでよ。」そう言ってニコっと笑った。
私はこの子犬みたいな笑顔に弱い。
少し大人な彼が一瞬にして、子犬みたいになる。
私は彼のこういう所に弱いんだ。
「ねぇ、どこに行きます?」
私の前を歩き出した彼が聞いてきた。
「どこがいいかな?」そう言う私に彼は手を出して、
「しばらく一緒に歩こっか。」と言ってギュッと手を繋いだ。
彼と見つめ合って笑うとゆっくりと歩いた。
久しぶりの待ち合わせは、私をドキドキさせた。