不器用な恋(翔)1 | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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ずっと友達だった翔と付き合い出して3ヶ月。
私から告白した…。


でもね、翔は私に冷たい。
一緒にいるのに、翔はいつも自分の事ばかり…。



「翔?聞いてる?」


「えっ?何?今忙しいんだ、あとにしてくれる?」
そう言って翔は新聞に目を落とす。


もぅ!やっぱり。


「私、帰るね。忙しそうだし邪魔したくないから。」
そう言ってアキは玄関までゆっくり歩き出した。


翔は新聞に目を落としたまま「うん」と返事だけをする。


アキは玄関でブーツを履きながら何だか泣きそうなのを押さえた。


翔はやっぱり冷たい。
私の事、本当に好きなの?


ゆっくりと夕暮れの街を歩いていると、涙が出そうになる。



次の日ー


翔の部屋にはいつもの仲間が集まっていた。



潤、智、アキの友達のサオリ


潤「アキちゃん、今日も手料理美味しかったよ。翔さん幸せだね。こんな手料理食べられて。」



「あぁ、そう?」と翔は素っ気なく返事をする。


智「何?喧嘩でもした?」


「いや…」とビールを飲みながら翔は智に返事をした。


アキは翔を見て微笑みかけるように「ねぇ、これ翔が好きなんだよね?今日は味大丈夫?」と聞く。


翔は「えっ?味?特に不味くはないけど…」とやっぱり素っ気なく答える。


アキはちょっと寂しげに下を向いた。


智はそれに気付き「どうしたの?やっぱり喧嘩でもした?」とそっと聞いた。


アキは泣きそうになり、智を見つめた。


「どうした?」


「ねぇ、智くん!」


「何?」


「私とキスして!」


「へっ?」智は驚いて目を丸くした。


潤「どうした?アキちゃん?」


「アキ、何言ってるの?」


アキはチラッと翔を見る。翔は立ち上がり、買い出しに行って来ると言って出て行った。


「アキちゃん?翔くん怒って出て行っちゃったんじゃないの?」
と智は慌ててアキに言った。


「いいの!だって…翔はたぶん私の事好きじゃないよ…」そこまで言うと、ふっと糸が切れたかのようにアキの目からポロポロと涙が落ちた。


「アキ…どうしたの?」サオリは慌ててアキに駆け寄った。


「翔はいつも私に冷たいの。話し掛けても素っ気ないし…」


「アキちゃん誤解してるよ?」
潤はアキの顔をじっと見て言った。


「何?」とアキもまた潤を見る。


潤「翔さんさ、今までずーっと友達だったアキちゃんと恋人になって、どうしていいか…戸惑ってるって。」


「何それ?どうして戸惑うの?好きならちゃんと…」


智「翔くん、、恥ずかしいって言ってたな。改めて二人になると恥ずかしいってさ。どうしていいか戸惑うって。」


「アキ、早く追いかけな?」



「でも、、」


「素直になって、ね?」サオリはアキの肩をポンと叩き早く外に行くよう促した。


アキは渋々、コートを羽織って玄関へ向かった。
ブーツを履き終えるとドアを開け、外へ出る。


寒っ!

アキはマフラーを口まで隠れるように巻き、夕暮れの中を歩き出した。



続く