Only Love(智くん)4 | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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iPhoneを耳に当てながらドキドキと智くんの出るのを待った。

しばらくすると“はい”と聞き慣れた智くんの声が耳元からスッと入ってきた。

―智くん?さっきは急に帰っちゃってごめんね。

―何か急用だったんでしょ?

―うん、、それがね明日と今日勘違いしちゃって(笑)バカだよね。。


何だか嘘を言っているのが心苦しかった。


―あはは、そうなんだ。急いで帰ったのにな。

―うん。あのね、智くんはあの後どうしたの?歩いて帰ったの?

―まぁ、歩いて帰った。あそこから家近いしね。

―そっか。ごめんね。

しばらく沈黙が続いた。あぁ、どうしよう。何を話せばいいのか。。


―どうした?

智くんが沈黙を破って聞いてきた。


―ん?えっと

―なんかあったの?

―えっ?べ、別になにもないけど。

―なんかいつもと違う感じがしたから。

私はそう言われてドキッとした。

―あのさ。

好きだと言う言葉が喉元まできていたのに私はそれを飲み込んだ。

―なに?どうした?

そうやって、優しい声で聞いてくる。

―なんでもない。
 あのさ、個展もうすぐでしょ?


―うん。上海が先だから、行ってくるね。上海。


一緒に行きたいよ。そんな言葉も飲み込んで心にもない事を言ってしまう。


―そっか。気を付けてね。きっとファンの子に囲まれちゃうね(笑)

―あは、そうかな。。

―そうだよ。向こうのファンも待ってるよ、きっと。

―うん。そうだといいけどな。

―うん。


何だか遠い人なんだと思った。
こんな人を好きなんてね。やっぱり無理だよ。

―あのね、智くん?

―なに?なんかあった?


優しい。そんな風に優しく言われたら、、

―何でもない。個展上手くいくといいね。

―ありがとう。

電話の向こうで微笑んでいる智くんの顔が浮かんだ。

きっと、優しい顔で微笑んでいるんだろうな。
なんか、寂しいよ、智くん。


―またね。。

辛くなって私は電話を切った。

好きな気持ちなんて言えるわけないよ。

なんで苦しいんだろう。

バカみたいだな。私。